2010年8月31日火曜日

暑さ濃厚

「今年の夏の暑さは濃厚だね。」
「うん、チーズケーキみたいな暑さだよ。」
そんなことを会社の同僚としゃべって昼休み突入。

後輩のN君からの告白があった。
「あ、私、明日から3ヶ月ほど休職に入ります。その前に、これ。」
といって、貸していた「賢い犬リリエンタール 34」とともに島本 和彦の「燃えよペン」が手渡された。
この夏の暑さに追い討ちをかけるような熱い本だ。
私的には、「逆境ナイン」の男の3段論法は熱すぎて近寄れない。
でも時々使いたくなるけどね。

あ!、amazonみてたらリリエンタールの1巻、もうamazonで売ってないじゃないか...。
評価いいのに、どーゆーことだ。


いやまあ、ここはN君の話。
奥さんの(外科的)手術のため3ヶ月休職するN君ですが、以前にも同じ理由で休職している。
術後の奥さんのお世話と、まだ小さいお子さんの面倒を見るためだ。
エスプリの利いたギャグをかましながら、 いつも力まずに生活してるよなあ。
(島本さんの漫画とは対極じゃないか。)
さりげなく一日前に言うところがN君らしい。
リリエンタールを貸すのが間に合ってよかったよ。
N君、主夫生活、ゆったりとね。

■■■
時々話題の池田ブログをつらつらと読んでいたら多様性の利益のタイトルに目がとまる。
トラップのようなタイトルだよ。
内容は「多様な企業のある(分散の大きい)産業ほど生産性上昇率が高い」ということだけど、
企業についても言えることかもしれず、
でもこれは企業側にいろんな人を抱えておけるゆとりが無いと難しいよなあ。
平均値をとっちゃうと、こんな結果になってしまうんだろう。
特異的、偏った人材を集めた企業は、それなりの特徴のある戦略で生き延びていく。
こういうのは平均とか統計じゃ見えない。

私の就職したころはバブルの終わりだったけれど、就職するのは簡単だった。
会社がある程度大きいと会社の中に面白いいろんな人がいる。
そして、何かしら自分の持ち場が見つかるものだ。
私だって多様性としてプールされている。
環境の変化に対する多様性は生き延びる王道であるには違いない。
プールしておけるだけの資源とかゆとりは必要だけど。

ついつい、年次経済財政報告も読んじゃったよ、仕事中にこっそりと。


ニュースを読んでたら、 
コントラバス窃盗男を逮捕「趣味が高じて…」っておい。....。

2010年8月30日月曜日

西瓜から梨へ

8月ももう終わりだっていうのに寝苦しい夜だった。

8月終わりといえば、夏休みの終わり。
娘も若干宿題をやっているようだけど、スパートというほどじゃない。
おそらく、宿題提出日は休み明けの最初の授業とかで余裕こいているに違いない。
 
そういえば娘は、
自分の性格は「自分は集中力が無い、飽きっぽい。」と自覚しているようだけど、
「でも、どうしようもないの!」
などとぬかしておる。

「でもね、安くない仏語のレッスン、アウトプットが見えないんじゃスポンサーとしても張り合いが無いよ。」
「じゃあ、ママがコントラバスの練習するのと一緒に勉強しよう、そうしよう。」
「なるほど。そうしようそうしよう。」

本日の夜。
夜ごはんは冷しゃぶとし梨も付け、さささっと片付けて、
「じゃあさ、、そろそろ練習するよ。」
「えー。ちょっとまってよ~。ま、ま、そんなに急がなくてもさ。もう少しゆっくりしようよ。」
(↑テレビが見たいらしい)

だめじゃん!


■■■

私は「パプリカ」しか見たこと無いのだが、アニメ監督の今敏さんが46歳で亡くなられた。
遺書を読んだ。 (記事はいつまで読めるか分からないけど。)

そろそろね、私だって準備をはじめないとね、という気にさせられた。


「とても残念。」「ありがとう。」「それじゃあお先に。」。
そのいずれでも、自分を納得させられるように。
その時にそう思える”今”を積んでいかないと。
何も考えずにその時を迎えるのは、
やはりもったいないんじゃないかと思うようになってきた。

せっかく生きたんだから。


2010年8月29日日曜日

幸せと引き換えに。

いつもの休日。
朝ごはんとコヒータイム、お掃除。

急にパンが食べたくなってパン屋さんへ買出し。
そしたらショーケースのケーキにがまんがならん。
私は無花果のケーキ、娘は紅茶のムース。いずれも新作!

「Gさんは?」
「ん?ボクはいらない。そういえばダイエット中じゃないの?」

そう、私は、来る知人の結婚式に向けてダイエット中。
(これに成功しないと、服が入らない。)

「う。これって負けだよね。いやいや、負けることは分かってたよね。
ここのパン屋さんに行くと決めた時点でさ。
でも私はごはんは減らしてるのよ。だいぶ食べないでしょ。
白米はおいしい、おいしいけどお腹を満たすおいしさなのよ。
でもケーキはね、幸せをかみしめる美味しさなんだよ。」
力説。

「でも、それは確実に高カロリーだよね。」
淡々とGさん。

orz。

でも買いました。食べました。幸せな美味しさですよ。

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夜は赤くて大きな月。
赤い月を見ると、ピアズリーのサロメを思い出しちゃうんだよね。

2010年8月28日土曜日

愛でてよし食べてよし

チャイの放鳥時、家中を飛んで柱をかじって回り、そのかじり跡くっきりになってまいりました。
さらに籠になかなか戻らなくなってきたなど。
ここは、羽きりの時期かと。
Gさんに抑えてもらい、数枚羽をカット。
その結果チャイは空中の短距離平行移動のみとなりました。
でも、前より「頭なでて」と頭を下げながら、とことことよってくるようになりました。
相変わらず、娘には手厳しく「かーっ」と威嚇してます。
チャイが子供の頃恐がらせた娘は、今でもやはり天敵らしいです。


娘が、いつものそばやに行きたい!と熱烈希望するので、部活のあと、待ち合わせてみんなでGo。
とりダシの利いたおそばと、とりチャーシュー、とりご飯。
ああ、おいしい~。

■■■
本日、休日。
かなり時間がかかりましたが、お昼寝、済ませました。


2010年8月27日金曜日

病室の皮

模擬テストで問題文だった「病室の皮」の続きが読みたい、というので『色彩の息子』をamazonクリック。
「病室の皮」はこの短編集のひとつなのだ。


「で、どうだったの?」
「う~ん。なんか話がエロい。寝るとか寝ないの話ばっかなんだよ。
そして主人公の性格がみんな悪い。
そして色彩の、という割には、なんか同じ感じの話なんだよね。」

ということらしい。
娘、山田詠美にははまらず、ですか。
母も、この本の中の短編を「病室の皮」と含めて2つ3つ読んでみたけど、
「エースをねらえ」の”岡ひろみ”とは対極のような主人公たちの心の断面を描いた話だった。
他とは交われないが離れても生きていけない、細胞のような人の様をありありと書いている。

母も、娘も、この本を共感して読むタイミングではないのかもしれない。

私の中学j時代は、自分の中の汚い部分、偽善的な部分を見つけては大事に育てたものであった。
育てながら、稚拙にバランスを考えて外側に出していく。
なぜなら、それらが自分と他を別ける境界だと思っていたからだ。
ユニークである自分を演出したかったのかと思う。
そうそう、思春期の中2病的な。
当時なら、この本を共感して読めたんじゃないかと思う。


今はそんなことはしない。
そんな面倒なことをしなくても私は私であることを知っているし、
こうしてただ思うようにふるまうことが楽だからである。
言葉を尽くして、人を語る語り方は数え切れないくらいあって、そういう小説を読むのも楽しいけど、
今は人の、共通した構造やシステム、個を別けるオプション機能、脳機能なんかの話のほうに興味ありますかな。

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「この本、貸してあげるよ。」と娘に言われたが、
「ああ、いいや。いまはこっちのほうが興味あるしー。今読んでるのは、ミトコンドリア・ミステリーですよ。」
「うげー。またミトコンドリアかい。」
「いやー、こういうミクロな話は現実逃避にもなるんですよ。貸してあげようか?」

2010年8月26日木曜日

18年と半年ありがとう。

そりゃ、もうすぐ9月ですから。
夜になると大分風もぬるくなってきたのを感じてほっと安堵。
夏、秋を忘れちゃったのかと思ったよ。

昨日の夕方、
森のヌシが死んでたんだよ。車に轢かれたらしい。
中身が飛び出てちょっとグロかった。」

って娘が言ってた。
うっ。念のため靴の裏側の確認。
ああ大丈夫だった。踏んでない。

森のヌシとは、森に住んでる(と思われる)でかいカエルのことである。
車に轢かれてスプラッタな風情。
森の住人は森で。街にできてては危ないのだ。

思えば、小さい頃は、雨が降るとよく小さな青い蛙がつぶれてたっけ。
今はあまり見かけない。


そんなことを思い出しながら、夜、家への暗い小道を注意深く歩く。
■■■
夜、出張から戻ると、朝と昼ごはんで食べた食器がそのままである。
「自分で使った食器は洗うのが普通でしょう。」
というと、

「何が普通なわけ? 私の普通は洗わない、なんだけど。」
と言い返された。
「家のことは少しは分担してよ。食器洗いとか洗濯物をたたむとかさ。Gさんだってやってるじゃん。」
ママは小さい頃やってたよ。部活だって夏休みは一日6時間練習とかあっても。」
「それは、ママが普通じゃなかったんだよ。私の友達はみんなやってないよ。
それが私の普通なんだもん。」

みんなってどのみんなだよ。ああ、それって、類友...。
子供のしつけ、身だしなみとか、とかいろいろあるけど、
いちいち言うの、もうめんどくさくなってきたよ。

和室に積んである乾燥機から取り出した洗濯物の山をじっと見る。
もう複数日分の山々です。
洗濯物って、なんか物悲しいねえ。

■■■
娘に、メール。
とたんに目が潤む。
携帯を母に差し出す。

ジョニーが、今朝、天国へ旅立ちました。」

実家からだった。
もう少しがんばれるかと思ったのに。
でも、もう十分とも思う。
かわいがられて生きた18年だった。

小さかった頃のジョニー、今より若かった頃、いっぱい遊んだ私。


娘と二人、ちょっとだけ泣いた。


最後のジョニー。
骨と皮ばかりになって、
寝たきりになっても
食欲は満点だった。

おつかれさま。ありがとう。

2010年8月25日水曜日

夕方5時は、まだ暑い。

「短調での音階は、上行するときは旋律的音階、下降の時は自然的短音階で、練習してください。」
って聞いて。

ああ、ヒステリシス曲線の形だ。
そんなことを思いましたよ、なんとなく。

ネタ的には本日はコントラバスレッスン...とはいえ、進捗はない。
練習を始めたオブリビオンのテンポ決めとか運指の確認とか。
楽譜はトリオ(チェロ、バイオリン、ピアノ)用なので、コントラバス2とピアノの編成です。

「チェロパートでいいんですか?ヴァイオリンパートじゃなくていいんですか?」
と何度も先生に確認されました。はて?なぜ?
「チェロパートは、音符が多いわりに地味だしメロディ弾きたいんじゃないかと思って。」
ということらしい。
「いやいやチェロパートはメロディ、オブリガート、伴奏と盛りだくさんで贅沢な音符だと思うんですけど。」

って余裕かましてる場合じゃない。

2010年8月24日火曜日

受け取る愛ばかりじゃなくて、差し出す愛も大事じゃあないの?

夜ご飯を食べながら。娘との会話。
「ママのリコンの原因は何さ?まー、分かるけどね。パパのあれは性格だよね。」
「あはは。きっかけとか駄目押しとかいろいろタイミングがあったんだよ。
だけどバツだとは思ってないのよ、わたしの場合。」
「じゃあさ、なんで結婚したのさ。押し切られて?」
「あはは。きっかけとか駄目押しとかいろいろタイミングがあったんだよ。
 ママだって若いときは今みたいにふてぶてしく無かったわけでね。
想われる幸せとかをも感じたわけよ。」

「ふーん。でもさ。受け取る愛ばかりじゃなくて、差し出す愛も大事じゃあないの?
それは無かったわけ?」
「・・・・(苦笑というより絶句に近い)・・・・」 
「Gさんに対してみたいにさ。」
「いやいやいやいや、Gさんからだって受け取ってますって。
のほほんとか、だらだら時間とか。稀に、きりりとした時間とかもね。」

「まあ。(まとめますと、の趣)ママの結婚で得た大事なもの、
それはこの私を生んだってことだね!」
「そのとおり!」


■■■
娘が、これは絶対に見たいって、前から行っていたテレビ番組が、BShiの「妖しき文豪怪談」で、
昨日から二人で見ている。
日本の文豪の書いた怪談を4日連続で4人の監督が描く、というもの。
耽美で幻想的な映像。ときに妖しく怖い。
今日は太宰治の「葉桜と魔笛」。映し出される映像の色がみずみずしく美しいんです。
特に桜の花びらと木々の間の湿った緑、それと姉妹の美しさに、私たちは無言でひきつけらる。
 しかし、

ああ、ここでも 蔓延ってるのか、おまえ...。

どくだみの花の、おそらく可憐さをあらわしているであろうその一輪が映し出された時。
私にとっては、抜いても抜いてもしつこく生えてくる庭の群生どくだみを思い出し、
幻想の世界から、雑草ぼーぼーの庭の現実へ一瞬にしてもどってきてしまいましたよ。


しかし「葉桜と魔笛」、悲しくて美しいお話でした。死ぬことの恐怖をまた思い出しました。



2010年8月23日月曜日

夏の日差しが痛い

今日の出張先の名古屋はあつい。文字通り暑い。
いや。暑いというより痛い。
日傘をさしていても、アスファルトからの照り返しで腕の皮膚が痛いのだ 。



「でも、やっても...
でも、ここがどうなるか心配...」

とか言っている打ち合わせ先の人の「でも」を聞いていたら、
「とにかく。まずは現状確認。何%の改善が必要なのか定量的に数値をださないと話が進まないですよ。」
とちょっと声が大きくなる。「ん、煮え切らないなあ、もう!」と心の声を何とかなだめたのだ。

私は、せっかちなのか、初めに慎重に懸念事項や想定問答を出し切るというより、
まずは、どれくらいなのか数値にしたり現状の可視化をしてから、それから考え提案しよう、というタイプ。
とにかく、動いてみないとね。
(行動して、当たって、時々砕けるタイプとも言う。)


「じゃあ、ここまでやってもらえれば、あとはやりますから!」

ああ、また仕事増やしちまった。これはもしかして相手の策略か。


■■■
出張帰りに本屋さんで、「私たちは繁殖している 10」(内田春菊)を見つけ、ちょっと迷ったけど買う。
この本は、ちょうど娘が生まれた時と同じくらいから読んでいて、
子供って気を張って育てなくてもいいんだ、と言う気持ちにさせてくれた本なのだ。

最近の巻では内田さんの生活上で特定できちゃう人の攻撃が激しかったり、
”金を出してるのはこの私”的な姿勢が、読んでてしんどくなり、ついに読まなくなっていたのでした。
そういえば同じく内田春菊の書いた本で、前のご主人をひたすら攻撃する本とかもあり、
そのマイナスパワーから逆に目がそらせなくなり、本屋で全部立ち読みしてしまったことある。

書くことは武器なのだな、と改めて思いました。作家であれば強力な武器だね。

そして、ある意味、彼女の生きるパワーというか、そういう力についひきつけられてしまうのです。

読んでいて、しんどくなるのは、
自分の中にある”オレ様”気質に気が付かせられるからなのかもしれないなあ。
それを、隠さない部分にひきつけられるのかもね。

10巻では、普通の生活エピソードとなっており、
1,2,3巻あたりまでの圧倒的な面白さは薄くなっているように感じました。

■■■
夜、ちょっと遅くなったので、家に電話をかけて
「あ、遅くなったからお惣菜かってこうと思うんだけど」と、母。

「あ~。ははは。はっはっはっはっはー。」と娘の返事。
(↑やっぱりね、二人になったとたんこれだよ。予想はしていたよ、かーさん、の笑い声。)

「えへ。えへへへへへ。」と母は答える。
(↑いつもすまないねえ。という返事笑い。)


過去の経験の蓄積によって簡略化された私達だけの言葉。

2010年8月22日日曜日

「どんな絶望にも、必ず隙はある」に目がとまる。電車にて。

今日も暑い。

「食べる量を減らしているのに、まるで体重が減らないの」
「私もそうなの!」
同じ年の同僚との会話。


やはり代謝量が...
そうねえ、やはり運動しないとダメなのかも。

ちなみに検討事項であった結婚式用の服に関しては、
今回の新調は見送り、手持ちの服で出席することにした。
細身のロングドレスなので痩せなければ着られない、
もしくは着られてもお腹ぷっくんとなってしまう。
これって、背水の陣ってやつ?

若い頃、夏は大量の西瓜を食べたその結果、無理せず痩せたものだけど、
今回はまったく功を奏せず。
Gさんに外食行きすぎ、と言われているので
ああ、確かに美味しいもの食べ過ぎのなのかも、とちょっと後ろめたい。
(平日なのでGさんまぜてもらえず、ちょっと寂しくもあるらしい)

そういうわけで、腹筋はじめました。
無理せずできる時に少しだけ。

■■■
娘は、外の模擬試験を受けに。
試験があることさえ忘れていたくらいなので、
当日「範囲はどこ?」状態だったのだが。
「国語は学校のテストのほうが難しい、
数学はふつう..ってできたわけじゃないからね、
英語は何これ、範囲までまだ習ってないし!」

だそうだ。

ま、たまには衝撃波をうけたまえ
...って、出来なさを全く気にしてないようだが。

2010年8月21日土曜日

夏の夜の冷気

暑いとはいっても、涼しくなってきたので本日はエアコン無し。
窓を開けっぴろげだと、中の会話も丸きこえなので気をつけよう>ania家のみなさん。

エアコンといえば。
建ててから一年以上たつわが家ですが、
エアコンの設置場所は、もう少し考えれば良かったかも、と思ったりしてます。

吹き抜け部の壁、一階と2階の間にくぼみを作り設置してあるエアコン。
・家庭用エアコンはくぼみに設置するという条件の元で設計されていない(たぶん)ので
効率おちますよね。そして、くぼみの床面に当たる吹きだし風は結露のもと、かもかも。
・暖房は蓄熱暖房があるので、エアコンはもっぱら冷房のみ使用することをもう少し考慮して、
2階の高い位置につければよかったかと思う。
そうずれば、家全体がほんのり涼しくなることでしょう。
(わが家は基本ワンルームなので)

リビングに設置してある20畳用のエアコンより威力を発揮するのは
2階の、ピアノが置いてある小部屋の中のエアコンで、
これをつけると、床にたまった冷気が2階の各部屋へ、
そして階段を伝わってそして一階にも下りてくるんです。

暑くて眠れない夜も、母と娘の部屋の間の、この小部屋のエアコンをちょっとつければ
床近くは涼しいので眠れる雰囲気になるんですよ。

てことは付ける位置と向き、エアコンの馬力をちょっと考えれば、
今より効率よく家を冷やせたかも、なーんて。

仕事につかう計算はできても、
自分のことはなかなか見えないのですな(^^ゞ(...って私だけかもね)




2010年8月20日金曜日

小さいおうち

読み方を間違ってしまった。

”編集者にも明かされなかった最終章”とか、
”最後の章をよんで混乱してしまった”とか、
”タキの秘密”とかのレビューを最初に目にしてしまって、

ここは伏線だろうか、もしかして『パイの物語』のように世界が一変するんだろうか、
小池真理子の『』だろうか、
これはタキが?....
とかとか、いろいろ考えて読んでしまった。


この本は、ただただ細やかな心情に素直によりそいながら、読めばよかったのだ。
もう、はじめての読後感を味わうことができない、それだけが残念。

戦争当時の資料にたくさん当たったんだろうな、それだけはよく分かるけれど、
それらが優しくつながれているので、タキの物語がしみじみと心に染み入る。




小さいおうち

昭和の初めから、終戦直前まで
赤い三角屋根の家で美しい奥様と過ごした
女中奉公の日々を振り返るタキの物語。

2010年8月19日木曜日

夏休みの宿題

「ママー、なんかブルーはいってる~。なんか性格崩壊してない?」
 そうなんですよ、夏休み最後の昨日は、漠然としたイヤイヤ感につつまれて不元気な母でした。

■■■
先日、実家に泊まっていたときのこと。
娘の夏休みの宿題に、
”おじいちゃんおばあちゃんに戦争体験を聞く”
(ただし、話したがらないようだったら無理に聞かないこと)
というのがあった。
実家で娘が聞きにくそうにしていたので一緒に聞いた。

終戦時、父は5歳で戦時中のことはあまり覚えてないようだったけれど、
それでも、これまで、当時のことを積極的に話したがらなかった。
「でも、やっぱり次の世代にもこういう話は伝えておかないと!」
と、私が冗談めかして言うと、少しずつ(それも事務的に)話してくれた。

父の戦中戦後のことは前にも少し書いているけど、やっぱり書き残しておこう。

終戦前夜、8月14日、B29による仙台空襲があった。
(これまで空襲がこの日だったことを私は知らなかった。)
焼夷弾が落とされた。
父の住んでいた北4番町にも落とされた。
焼夷弾は父の家の台所に落ちた。
焼夷弾は爆発力というより、火事から火の海を作る力をもつのだという。
あたり一面は火事になり、まわりの家はほとんど焼けた。
「防空壕へ逃げたの?」
「いや最初は防空壕へ逃げたけど、すぐに出て、裏の山へ登った。
火事で防空壕に逃げると、逆に死んでしまう。
入ったままの人は蒸し焼きになって死んだよ。」

家が全て焼けたため、その後父たちは祖母方の実家へ身を寄せる。
そこで、祖母(父の母)は近くの男性と再婚をした。
結婚は好きだからかどうだったかは分からない。
「当時の田舎じゃ、女の人が一人で生きてはいけなかったんだよ。」
「戦争が終わって3年くらいは食べるものがなかった。よく道端の草を食べていたんだ。」



父の本当の父は、父が一歳の時に戦死した。
父の兄(おじ)とは顔が似ている。
おじと父の父親たちは兄弟だった(父の父のほうがお兄さん)。
おじの父も戦場で死んでいる。

祖母の3回目の結婚相手には連れ子がいた。
その後、妹たち(私のおばたち)も生まれている。
父とおじは、苗字を変えなかった。(お、あんたと同じだね、と娘にちゃちゃを入れる母)
戦死した遺族には国からお金がもらえたという理由もあったそうだ。

だから父の血のつながりのいろいろな兄弟姉妹たちはたくさんいて
付き合いの濃度もいろいろだった。
今でも私は、父の兄弟姉妹が何人いるのか、よく分からない。

祖母の結婚相手は、祖母と父の兄(私のおじ)夫婦とずっと暮らしていたけれど(表札は2つ)、
晩年はアル中となり、おじ夫婦とはうまくいっていなかったようだ。
祖母が亡くなってから、骨が他の親戚へ引き取られた。
祖母たちは、一番長く連れ添った夫婦は、一緒のお墓に入っていない。
父とおじの家の墓に祖母は眠る。

祖母にも物語があったはずだ。
どんなことを想いながら戦時中、戦後と生きたのだろうか。
静かな人であった。
最後までよく本を読んでいた。

父は戦争中戦後の話をほとんどしない。
当然、つらかったとか苦労したとかの言葉も聞いた事は無い。
生きて苦労するということではなく、
生きると死ぬことの境目には形容詞を当てはめることができないのかもしれない。
もちろん、そうなのかそうではないのか私は分からない。想像もできない。


「それにしても、明日には戦争が終わるって言う時に、駄目押しのような空襲だよね。
あと2日無事だったら、おじいちゃんの家も焼けなくて済んだのかもしれないのに。
でももし、そうだったらね、私達だって生まれて無かったんだね。」
そう、娘と話した。
たくさんの死を踏んで私達はいる。
そんなことは、理屈じゃ分かってるけど、理屈じゃなく分かった。

■■■
夜、BSで「ゲゲゲの女房」を見ていたら、
水木しげるが戦地で死を向かい合っている場面をしげるの母が夢に見て、
しげるの両親が、「名まえをよぶんだ。」「しげるー」と叫ぶ場面があった。
娘はその姿を滑稽だと思ったのか照れたのか、笑ったが、私は笑えなかった。

生きてる私達は、生きてることを楽しいと思えてよかった。
今、両親が子供の死を心配して叫ぶような国じゃなくてよかった。
これからもそうだといいと思った。

朝の連ドラを見て(見たのは夜だけど)、父の話を思い出したりして
仕事がさ、漠然とイヤイヤとか思うのはそれって幸せなことだよね、
ってことで、まずは会社に行って目の前のタスクをとりあえず一個一個片付けることにするよ。

今日も元気だ、ご飯がおいしい。ありがとう。



本日の夜。amazonから荷物。
「うへー。かあさん、あんたは洗剤までamazonで買うのか。おもしろいヤツだよ、かあさん。」

ああ、スーパーへ寄る時間が無くって買えなくって、そしてついでがあったもんだから。
ああ、平和な言い分けだ。
平和な時間だ。
ずっと続きますように。





2010年8月18日水曜日

乙女の密告

京都の大学で、『アンネの日記』を教材にドイツ語を学ぶ乙女たちがバッハマン教授のもと、スピーチコンテストに向け、「一九四 四年四月九日、日曜日の夜」の暗記に励む。第143 回芥川賞受賞、とのこと。  

やたらとこの本の広告が目に付いて、そのうち読まねばならぬような錯覚に陥る。
1時間ちょっとあれば読み終わる。

乙女たち(私は女の子たちと呼んでいる)の総体は、遠くにあるとその輪郭が見えるが
近づいて掴もうとするとたちまち見えなくなる。一時の虹のようなものかもしれない。
若いころ、私はその輪郭を遠巻きにしては、怖がっていたものだ。
怖がっていたものとは、たとえば、この本ではこう書かれる。

乙女の言葉は決して真実を語らない。乙女は美しいメタファーを愛する。”

怖がりながら、からめとられながら、私は、密告してきたのだ。自分を。
そして、そうするうちに私は言葉と私の名前を取り戻してきたのかもしれない。

そんなことを考えた。




乙女の密告







バッハマン教授の好きな言葉は「血を吐いてください」だそうだ。
京都の家の中は暗い。冷蔵庫を開けたときの明るさが最も明るい、という部分がなぜか印象的。






読み終わって、ああ、この手の本は文庫本の薄いぺなぺなの紙に小さい文字で読みたいなと思った。演劇っぽい。素材をぎゅっと固めたような。


■■■
朝ごはんを食べながら、娘が聞く。
「女性は親の承諾があれば16歳になったら結婚できるんだよね。男性は18歳でしょう。」
テレビを見ながらそんな会話を経由して、
「女の子はさ男の子より早くに大人になるよね。」と娘。
「そうねえ、そして男子はいつまでたっても子供だよね、Gさん。」と母。
わははとうなずくGさん。

娘が興味深げに聞く。
「恋愛するなら2つ上くらいでちょうどいい?どれくらいの年齢になったら大人になるの男の子は?」

G 「いやいくつって、人によってちがうよ。同い年でも年下でも、大人なヤツはいるしね。」
母 「それに先入観があるでしょう。年上、年下って。男の子は年下に対して大人ぶるしね~。」
G 「恋愛なんで病気だよ。本能、脳にだまされてるんだよ。」
母 「でもだまされるくらいじゃないと、生殖行動とかできないよ。」

朝からミもフタも無い話だよ。

「ううー。分かるけど、なんかなあ、そんな風に考えるの、ママはさ、ある意味かわいそう。」

と娘は母に対して言うが。

大丈夫だよ。
分かってても陥ってしまうのが恋愛というものだよ、アケチ君。(^^)v


自意識を大きく育てつつ、”女の子(乙女)たち”の集団にからまりながら、または外れながら
自分と他者の間を隔てるすべを習得していく、それが女の子たちなのかもしれない。
他者の間から自分の名前を取り戻す、言葉を思い出す、自分を取り戻す
そんなことが大人になっていくってことなのかもしれないね。

女の子が早くに大人になるっていわれるのはこのプロセスに起因してるのかねえ。
男の子になったことがないから分かんないけれどね。






2010年8月17日火曜日

ブリューゲル展。大きな魚は小さな魚を食う。

娘の宿題のひとつに、美術館へ行くというのがあるらしく、3人で行ってきました、ブリューゲル展

ガチャガチャでゲットした「忍耐」と「怠け者の天国」のキャラ


開場と同時に入らないと混みこみになっちゃう、と早起きして渋谷bunkamuraへ。
電車に乗るとサラリーマンたちがいたりして、あああ、夏休みは明日までだよ、とか思っちゃったり。
本日、東京38.2度という暑さ。まだ10時なのに、この地面の加熱具合はどうよ。

午前中だったからか暑さのせいか、ミュージアム内は比較的混んでいなくてゆっくり見ることができた(人は多かったけれど)。ネーデルラントの巨匠ピーテル・ブリューゲル(1525/30-69)とその周辺の作家の版画と下絵のみという白黒の渋い(地味な)世界です。が、ブリューゲルのポップで大胆な構図や愛くるしいキャラクター、エングレーヴィングが作る絵の濃淡に魅せられた2時間を堪能です。
こういう絵の質感はとても好きです。

娘がなかなか出口に来ない。ずずーっとじっくり見てるようです。
面白かった?と、聞いてみたら、聖書を風刺した版画が面白くて、ついじっくり見てしまったんだそう。
「聖書を風刺してる絵がさ、面白いんだよ。
ああ、ママたちは聖書わかんないもんね。 説明したいくらいだったよ。
それにさ、周りの人たちがキリストについてしゃべっているの聞いてて、
おい、それちがうだろう!ってつい突っ込みいれたくなったよ。」


そうか。こういうところで役に立つのね、聖書の授業。
ほんと、説明してもらえばよかったよ。

大きな魚は小さな魚を食う

夏の白

夏休みには、白ワインを3本。いずれも、2000円~2500円。
食事と一緒ならこれくらいがいいなあ。

今まで白は難しくってなかなか手が出なかったのですが、まずは飲んでみよう。飲んでナンボ。
苦手だと思っていた ソーヴィニヨン・ブランでしたが、プイイ・フメって夏に合う。

メモ

・SOLATA 2008 Colli Piacentini - Monterosso Val d'Arda DOC 
ソラータ,コッリピアチェンティーニ - モンテロッソ・ヴァルダァルダDOC
マルヴァジーア、ソーヴィニョン 60%、マルサンヌ、トレッビアーノ、オルトゥルゴ 30%、シャルドネ 10%
ノンフィルター。年産 2400本/年。




帰省する時、東京駅にて購入。
果実実があるというか、ぎらぎらとしたフルーツっぽい味。
















・Pouilly-Fume 2004 Domaine F.Tinel-Blondelet
プイイ・フメ ティネル・ブロンドレ
ソーヴィニヨン・ブラン/Sauvignon Blanc 100%
キンメリッジ階泥灰土壌のレ・デゼール/Les Désertsの区画で栽培される平均樹齢15年以下のジュヌ・ヴィーニュ(若木)のブドウと上部オックスフォード階石灰岩土壌のレ・パピヨン/Les Papillonsの区画で栽培される平均樹齢10年のジュヌ・ヴィーニュ(若木)のブドウのみを使用。











実家の近所の酒屋さんにて購入。
ボルドーのソーヴィニヨン・ブランはずっと苦手だったけど、これはいけます。
ホントにソーヴィニヨン・ブラン?って思った。












 ・ATTEMS2008 RIBOLLA GIALLA 
イタリア フリウリ ヴェネツィア・ジュリア

リボッラ・ジャッラはコッリオ土着の稀少な葡萄品種。 
熟成はステンレスタンクにて6ヶ月間、瓶内熟成は1ヶ月間。
 


エノテカにて購入。
お客が誰もいないときに、お店の若いお姉さんとおしゃべりしながら選んでもらった。

2010年8月16日月曜日

避暑...

新幹線をおりたら、地表にて加熱された空気が体にまとわりついた。
「東京はこの夏一番の暑さかもしれません」って天気予報で言っていたのを思い出し、
ああ、現実に帰ってきちゃったよ、を実感した瞬間である。


「こっちだってあついよお」と実家の母は言っていたけど、やはりそこは東北。
空気が澄んでいるし、しけって暑い時でも、いいよねえこれが夏だよねえ的な風が時折吹き、
体がしみじみと休みを味わえるのだ。

そしてなにより実家では大いに「娘化」できる。
ごはんは出てくるし片付けも任せられる。(ただし2日が限度か。)
その間、自分の娘とゆとりをもってじゃれあうことができるんです。
日常、家でゆとりなくじゃれあうと、喧嘩に発展するのですよ。

母に感謝である。


■■■私の夏休み■■■

①畑に実った大量のトマト(アイコ)をひたすらドライトマト化した。
(ガスオーブンってほんといいですねえ。火力が違う。
温度の立ち上がりが違うからトマトの仕上がりも違う。)


②15日に合流したGさんと蔵王に上ったら、濃霧でなにも見えず。
今までのぼって見えなかったことなど無かったのに、初めての経験ですよ。
Gさん、運がイイ!?(←前向きに)
山の中腹までは天気いい。緑が水蒸気でかすんでる。


濃霧。なんとなく幻想的。

きっとここに”お釜”があるはずなんですよ、といって霧の中を見る。
そこに見えるはずの”お釜”は何処

観光客の皆さん、「みえたらこんな」、の”お釜”確認。
 

③夜は娘と足蹴りあってじゃれあう。「ちょっと~。」「いいじゃーん。」
そして娘が友達同士で交換している変顔の写メを爆笑しつつ見る。青春やねえ。

④ワインを2本開けた。
近所の酒屋、ワインの種類は少なくなってた。
おじいさんがまだお店に出ていた。

⑤西瓜をたらふく食べ、おなか痛くなり、しばらくすると治ってまた西瓜を食べる。
夏は、これよ。このハラの痛みとともに西瓜を食べるの、醍醐味よねえ。

⑥老犬ジョニー18才6ヶ月。
もう動けない。体は硬直したっきりで寝返りもうてない。
母は自分の年金を治療費につぎ込む。
「ジョニーの苦しむのを長引かせているだけなのかもしれないけれど、
歩けなくて苦しくてうなっていてもまだ食欲旺盛で、じっと私を見るジョニーを見ると、
「まだ生きたい」といっているような気がするの」、と母は言う。
「ここでやめたら、死ねといっていることでしょう。私はそんなことはできない。」とも。
父母にとって、ジョニーと生活した18年は長い。 

⑦初めての携帯
父母に携帯を渡した。まずは電話とメールの練習ですよ。
そして実家から家に戻って、「いまメール出したから。」と電話をする。





2010年8月15日日曜日

珈琲時間

同じく、amazonのトラップにはまり購入。
前に読んだ『アンダーカレント』と同じ 、豊田徹夜の作で探偵山崎さんも登場。

一緒に買った『虫と歌』とは趣違い、生きている人間たちの17の切断面。
まだ乾かないくらい生の人間たちの物語である。
珈琲でひとくくりにするには、無理無理ですか?みたいな部分もあるけど、
最後、キャラのたつモレッリ監督が上手くまとめてて後味いいです。


人間の中の沈殿物をかき混ぜてごちゃごちゃにした断面みたいな話は好きだな。
若い頃は違ったけど。


あ、これもアフタヌーンじゃないか。



珈琲時間



















漫画ばっかり読んでるわけじゃ....いや、夏は漫画ですよ。

2010年8月14日土曜日

虫と歌

”この商品を買った人はこんな商品も買っています”

amazonのこのトラップは恐ろしいよ。
つい買ってしまったじゃないか。


虫と歌 市川春子作品集


















月刊アフタヌーンで掲載されたというこの短編集、
確かに読んでて 「ああ、 アフタヌーンくさい」、と思った。
(ちなみに青年紙の中ではアフタヌーンは好きだ。)
ちょっとだけ、王道からそれているけれど、確実に好きな人がいる路線。

どこかのレビューで、
”確実にニーズのあるラインである”
と評されていて、そうだよその言い方、的を得ているな、
と、なんだか可笑しくなった。


この希薄な密度を読んで思い出すのは、「スカイ・クロラ」だけど、
スカイクロラよりも生きてる存在感を感じる。

個人的には3話目の『日下兄妹』が好きだな。

2010年8月13日金曜日

帰省

ためてた掃除が終わった...。換気扇の掃除もフィルター交換も終わったぞ。
もう体力残ってない。

今から荷造りして、チャイをペットショップに預けて、と。
新幹線に間に合うのか?

あ、実家に帰ったらまた行こうと思っていたお店が、もうなくなってる。がっくし。

ってこんなこと調べて書いてる暇あるのか>自分


2010年8月12日木曜日

ゆる膨張家族

「小家族も身軽でいいね。」
と、先日娘が言ってた。

「パパんところはさ、人数多いじゃん。
だから、ご飯食べに行くにもどっか行くにもたいへんなんだよ。
お金も時間の調整も。まあ、にぎやかで楽しいんだけどねー。」
「そっかー。でもさ、そう言うあんたは、いいとこどりできていいねえ。」
「ほんとだねえ。」

娘には、親戚セットが3組あり、血のつながり有無のいろんな兄弟もいたりして、
本人的にはそれを不幸ぶってみたりはしてるものの、
今のところ大家族小家族それぞれに楽しめてるわけだし、
それってなかなかできない経験じゃないですかねえ。お得ですよ。(無理やり)

しかしながら。
娘は私の実家へ、
母は家でのんびりしてから遅れて自分の実家へ、
Gさんも自分の実家でのんびりしてから、私の実家へ、
それぞればらばらに集合する。
身軽なゆるい家族である。


あ!でも帰りは一緒だね。


■■■
今日は髪を切った。
少しの野菜とシャブリのハーフを買った。
そして携帯を新規契約した。実家の父母用である。
実家では電話も留守電になっていないし、連絡が非常に取りずらいのである。
もちろんパソコンも無い。
よって携帯電話である。写真添付もできるしね。

あー、使いかた教えるのが面倒だな。

2010年8月11日水曜日

なんだか似たもの親子

今日から娘は私の実家へ。
あら?母は?
イロイロあってねえ。レッスンとか美容室とか入れちゃったしね、遅れていくよってことで。
娘を東京駅まで送ってきた。
帰りにコントラバスレッスンのため弓を持って家を出る。

お弁当とかお土産を買うのに、40分ほど余裕をみていたのですが、
東京駅のEatlyで二人足止め。
せっかくだからジェラートでも。
た、たかいねえ450円ですかい、でもまあせっかくですから、などと言いつつ、
母はスプマンテラズベリー、娘はブラッドオレンジ。
そして食材を見る見る見る。
「ミントのハチミツとかどう?(何がどう?)」
「このチーズ、おいしそう!トムドサヴォアっぽい。」
「パルメジャーノレジャーノ30ヶ月だよ、ママ!こんだけで1000円もするよ!」
(恥ずかしいから叫ぶのやめなされ)

結局、新幹線の発車時刻まであと少しとなり、
お弁当は中華もりだくさん弁当、お土産はこれまたウカツにもあまり日持ちのしないチーズケーキ。
がんばって食べてくれたまえ。


明日明後日と一人だ。
おし、お一人様で西瓜だ。
丸ごと一個買って帰ろう、とこれまた浮かれて帰りの電車に乗った母です。

しかし高○屋でもみようかと途中下車して、
前から買いたいと思っていたRussellカフェケトルを買ってしまいました。
ウカツの上塗り...。

ネットで買ってもよかったんちゃう?配達してくれるしねえ。値段も一緒だし。(自問)
でも現物見ると持って帰りたくなっちゃうんですよ。(自答)
ああ、でも西瓜は外せないし。(問題提起)
帰りは、鞄、弓、カフェケトル0.8L、西瓜丸ごと、を暑い中運びました。(自力解決)

後悔なんてしてない!

■■■
コントラバスレッスン。
Tanti Anni PrimaとOblivionどちらにしようか迷っていたのですが、
先生に楽譜を見てもらってとりあえず Oblivionに。
トリオの楽譜なので、Cellパートは私、Vinは先生、ピアノはピアノの先生にお願いするということで。

「でもTanti Anni Primaは、いつかやりますから。」
「じゃあ音高いから移調しときますよ。」
「あーとーざいまーす。」

2010年8月10日火曜日

残暑

あしたから夏休みさ~、という本日。
マシンのシャットダウンの前に計算終了したら。

”Error:ディスク容量が足りません。結果を保存できませんでした。”

のメッセージ。

いつもは必ずチェックする空き容量なのに、浮かれモードの最後でのウカツ。
ううう、あんまりじゃないですか。飼い犬に手を噛まれた気分ですよ。
あんたら(マシンのみなさん)も、あしたからでおそろい休みじゃないか、ここはひとつ...
なんて思ってみてもどうしようもありません。

いいや、休み明けもいっかい計算し直そう。60時間かかるけど。


■■■
今日は娘と待ち合わせて、この晴れやかな日にご飯を食べに行くのだ。
晴れやかさは若干濁ったけれど、明日からのお休みが消えたわけじゃない。

いつものイイダさんのお店へ。
あれ。ブルーシートが店内に敷いてある。
どうやらエアコンが壊れたらしく修理の人が入っています。
「すみません。お電話かけたんですけれど。
こんな具合で店内暖かめでばたばたしてるんですけど。」
「あ、いいですよ。ごはんが美味しければ問題ないです。」

ごはんは問題なく美味しく。
申し訳ありません、と一品サービスもあり、そっちが嬉しい。
鶏肉のインボルティーニについていたウイキョウの花、かじったら甘い!
そして最後に苦味とミントっぽい味わい。
娘とキャーキャーいいながら齧る。

イナダとウイキョウのリゾット。
イイダさんに
「これは好きな味だと思います」
と言って出された。
娘も、
「うん、これはママが好きな味だね。」
食べてみる。
「えー何で好きな味って分かるのさ?」
「だって、ずっとママの作るごはん食べてるじゃん。分かるよそんなこと。」

いや、美味しい。味はとてもシンプルで、塩まろやか。

■■■しばらくご歓談■■■
「あ、あのひとがシェフでしょ。」
「うん、そうそう。」
「私も職人がいいなあ。ねえねえ私って職人にむいてると思うんだけど。」
「いや、向いてないよ。あんたはさ、物事に凝らないでしょ。集中もしないよね。飽きっぽいよね。」
「あ...そ、そうね。たしかに。でも、ぱりぱり伝説とかイタリア家族とか書いてる人たちも、
漫画読むとさ、たらーっとしてるじゃん。」
「いやあ、絵を書くことにかけては夢中だし集中してるとおもいますが?」
「やっぱそうか。」

ここで、娘は自分は職人向きじゃないと、考えを変えたらしい。
(おい、いいのか?ってゆーかそこで納得してしまうあたりが執着がないってゆーか)


「ねえねえ、このバルサミコ酢さ、バルサミコ酢だけじゃないよね。」
(シェフに聞く)
「バルサミコ酢だけだそうです。」
「え?ほんと?」
「あ、いや、バルサミコ酢を煮詰めて塩をちょっとだけ足したそうです。」
「やっぱりー。手が入ってますよね。」

あんたさ、その食べ物には妙に執着するじゃない。
食べ物関連とかどうどう?、と母は思うのでありました。


今日も美味しかったです。
明日から心置きなくお休みに入れます。


白ワインだけメモ
I FAVATI(イ・ファヴァーティ)
Fiano di Avellino "PIETRAMARA"
フィアーノ種100%。畑面積5ha、標高450mで石灰粘土質土壌。
ステンレス発酵、ステンレス熟成。
イイダさんのお店では樽熟のワインはお野菜の味とのバランスを考えてほとんど置かないらしい。


もったり感があるけど、飲んだ入り口がさっぱりしてるので爽やか。
豚ロースの白ワイン煮にもまけない。

2010年8月9日月曜日

薄い記憶

3人になったら洗濯物がどんっと増えた。
「洗濯乾燥→積載→たたむ」の輪が途切れることが無い日々に戻るのか。
掃除洗濯は私の心の重荷です。


一人でいる時は、潤いのないのが大きく感じられ、
家族がいると雑務のしんどさが大きく感じられ。
さて、本物はどっちだ?


■■■
ネットにつなぐ時間が長いとかイロイロあって、娘のPCアカウントにフィルターをかましたら。

・・・・
こんどはDSかよ。
もぐらたたきだ。

こういうときこそGAとか多目的最適化とかなんじゃないの?>母
でも目的関数はなんだ、と、考えてみる。母は娘にどうあってほしいのだ?

おそらく。
このまとまった自由時間に、母はもっと娘にアナログしてほしいんだと思う。
紙とか本とか音楽とか歩くとか作る、とか。あるいは眠る、とか。もちろん勉強でも(笑)。

体を動かして体験すると、ビットを目で追いかけるより
その記憶とか残像は脳に深く刻まれる、ような気がするんだけど。
ぐぐったダイジェスト版じゃなしに、きちんと体で細胞で記憶してほしいんですよ。

どうなのさ?

いらないなら母に頂戴よ、あなたのその時間。

2010年8月8日日曜日

OBLIVION

マーラーの一番、クライマックスに入るとこ、どきどきするねえ。
ホルンが立ち上がると息を詰めて見てしまう。
神奈フィルのコンマス石田さんは、
いつもパフォーマンスというか弾き方が大きくて、目がいってしまいます。
 はじめてみた時は茶髪にピアスと、
「のだめ」の峰みたいだと思ったけど、そういえば最近はピアスが見当たりません。

朝ごはんが終わって「題名のない音楽会」を
みんなちょっと黙っててのオーラを出しながら無言で見るところから日曜が始まる。



 昼、洗濯物をたたみながら。
『SENS UNIQUE』 を聞く。硬質で色っぽい。こういうoblivion、いいなあ。


1.LO QUE VENDRA
2.RIO SENA
3.CONTRASTES
4.IMPERIAL
5.MARON AZUL
6.S.V.P.(s'il vous plait)
7.OBLIVION
8.SENTIDO UNICO
9.CHAU PARIS!



 
BSのどこかで見た、「じゃが芋とクレソンと林檎のスープ」の
材料の組合せ、とくにクレソンが!だったので作ってみた。
(じゃが芋3をバターで炒めたものと林檎1をスープで煮て、クレソン2束も入れてミキサー。
生クリームと塩コショウで味を調える。今日は冷たいスープにした。)
簡単に作れるものだけど、これがとっても美味しい。


夜。
8月になるとめっきり戦争関連の番組が増える。
『戦争童話』(野坂昭如作・絵黒田征太郎絵)の特集を見ながら、
作ったスープやら西瓜を食べ、この今の幸せをかみしめる。
「戦争の良し悪しや、やったことされたことのレベルには関係なく、
死にたくないから戦争はいやだよね。」
と、3人で話す。私たち3人にとっては自明だ。


ところで、『賢い犬リリエンタール』がわが家ではちょっとブームなのだが。
(ジャンプでの連載人気はいまひとつだったので、はやくに最終回を迎えてしまって残念。)
クライマックス、もはや人間ではなくなってしまった大ボスが無くなる(死ぬ)ところで、
リリエンタールは言うのだ。
「だれだってじぶんがいなくなるのはこわいですぞ?
きえてしまうのがこわいのは、きっと、だいすきなひとにあえなくなるからですな!」

そうだね。
大好きな人がたくさんできるように、生きているのは楽しくて死ぬのが残念と思えるような、
そんなノイズとともにDNAをつなげていくことが、親としての仕事かもね。


■■■

「おそらくは 今も宇宙を走りゆく 二つの光 水ヲクダサイ」   岩井謙一


2010年8月7日土曜日

ブルーベリー収穫時期

最近、なんだか音が大きくなっている。換気扇の音。
圧力損失が大きくなるとファンの効率が落ちるばかりでなく騒音も大きくなるのだ。
フィルタに付着する油が大きく育っているにちがいない。
 って分かっちゃいるんだが、換気扇の吸い込み口前に敷いたフィルタを交換するのがね、
...めんどうなのよ。
よし、明日、やろう。

あいや。夏休み前までにはやろう...かな。


今日は、庭のブルーベリーを少し収穫した。
ばーばんちから戻ってきた娘に、「これで何か作ってよ」と言ったら、
レアチーズケーキになって戻ってきた!

キッチンをケーキ作りに明け渡したせいで
夜ごはんが一時間ばかり遅くなったが、うれしいぞ。
ぱくついたため、写真をとるのをすっかり忘れた。

■■■
学校のテストの成績は順番が出ないからやる気が起きないという娘に、
外のテスト受けてみたら?と大手予備校の模試をごあんないしたら、
意外にも「受ける」と言うので、申し込んだ。

私立に通う娘は、
「テスト範囲はきっと、ずっと前にやったとこだよ、きっと。進むの早いもん。」
と言っていて、母もきっとそうに違いないと思っていたのだが。
そして範囲を確認する前に申し込みをしてみたら

「えー。英語、まだやってないよ、ここんとこ。」

と叫んでた。

そうなのかー。
どうやら習う順番が違うようなのである。
ま、いいじゃん、受けてみー。


2010年8月6日金曜日

相関関係はありますが因果関係は不明です。

新幹線からガンダムを見た。
海とか森とか広い公園とか立っているのではなく、
普通の準工業地帯みたいなところにいるわけで、その場に熱い思いが封じ込めきれない印象。
 一言でいうと雰囲気無いなあ、ってな感じです。
夜のほうがライトアップされて綺麗かもしれない。
...ってガンダムで5行も書いてしまった。

そうそう。私は必要じゃない文章が無駄に多いわりに、必要なことを書き尽つくせないことが多い。
仕事でもそうで、技術文書向きな文章がなかなか手とアタマになじまない。
「文章が長すぎる。完結に。事実を述べて。」
とよく言われた。
(過去形なのは、もうひとつのまとまった文書にするのを諦めてしまったからなんであるが。)


計算結果とグラフで、相手に自分の思いの丈を語るほうが適しているようだ。
推論の域を出ないことでも、話せるもんね。
グラフや分布図を前に妄想している時、これがまた楽しい。
(計算結果を出す時まではしんどいけど、この時に報われる感じ。)
だからさっさと結果を出して、この喜びに浸れる時間を多く作りたいのだが、
現実はなかなかそうはいかない。
たいてい結果を出すまでで力尽きてしまうんですよ。


■■■
金曜の夜は、うきうきするね。
休みの前日だからという、当たり前のうれしさですが、
うきうきしすぎて、スプマンテとヴァンムスー、ハーフのを2本買って
夜帰ってきたGさんと飲んだら二人とも眠くなって気がついたら
「えー!夜中ですよ、3時半ですよ」

なわけです。
弱くなったね、お互い。トシかね。


 
それにても、チャイが家中の角をかじるので、そのうち角Rの大きな家になるかも。

2010年8月5日木曜日

とろける夏

道に落ちてる、カナブンやセミのつぶれたヤツも、
帰りにはぺしゃんこになって乾燥してる。
私は虫は苦手、というか嫌いだけど、虫の多い夏は好きだ。
(当然、夏でも虫は嫌い。年中嫌い。)
冬は寒くて筋肉痛になりようなくらい筋肉がこわばって、てろん、とできないのが嫌い。
夏は、板間に寝そべったり、汗をかきながら昼寝をしたり、
とろけそうな脳みそで何も考えなかったり、そういう状態が好きだったりする。
緑が濃いのもいい。

雑草も...雑草もまあよしとしよう。

「雑草をなくすなんて自然の摂理に逆らっても無駄ですよ」、
と、今日会社で同僚と喋っていてそういう結論になったのだ。
だよねー。
雑草万歳。(大義名分、諦める踏ん切り、開き直り。)

■■■
ここ数日、夜を徹して計算したのに(私じゃなくてマシンが)。

明日の打ち合わせ2件のうち、ひとつが延期になった。
かなり真剣に資料を作ったので(←いつもですって!)、残念なのか、
特攻で作った資料の完成度をこれから上げられると(←経験上これは無い..な)、安心なのか。
きもちふくざつ。


娘に用事があって電話をしたら。
なんと、長野にいた。
じーじばーばたちと旅行だそうだ。
そして、電話口での娘は、なんとなく、ツレナイ。
母はつまらん。
久しぶりなのにさ。

2010年8月4日水曜日

うっかりも明日まで、という希望。

極限まで高く積もった乾燥済の洗濯物が、本日、崩壊。
複数の小山に分かれるが、後につながり、丘となる。
所定の位置にしまってある浴用タオルが残り少なくなったため、
「仕方ない、たたもうか。」
と一人ごつ。
洗濯物の丘は、私に端から若干たたまれて、三日月形の丘に。


全ては報告締切日を2つ一緒の日にしてしまった私の手落ちなのだが。

私にしては、ここ数日随分と仕事をしているか。一年ぶりくらい。
(まわりの人たちに比べれば、「おさきしまーす」と帰るくらい短いんですけどね。)
ああ、なんだ。去年の夏休み以来じゃないか。
夏休みは娘がいないからうっかり仕事をしてしまうんだな。



残業用のお茶(カロリー摂取を控えているため)を買いに、
女性3人で歩いていたら、会話の流れでなんだか急に叫びたくなり、
「人生の時間は有限なのよ。無駄なことやりたくないことはやらなくていいのよ。」
と握りこぶしを握ってしまった。
「やりたくないことでもやってみたらためになるかもよ。」
という意見は、この際、無視。

「まあ人間が生きてること自体、無駄の固まりだよね。」
と自己完結。

でもなるべく、好きなことを多く詰め込みたいよね。


にしても。
明日を乗り切ればなんとか、だ。 ...たぶん。...きっと。


家に帰ってきて、BShiをつけたら、
福岡伸一が、うま味の英語表記は「UMAMI」だと言ってた。
へえ~。
英語にはもともと言い方が無かったそうだ。
グルタミン酸は身体のアミノ酸の中で最も多いアミノ酸のひとつで、
もともと体がグルタミン酸を求めている。
それを、私達は「美味しい」と表現するんだなあ。


■■■
最近の朝は、NHK教育「0655」を見ている。5分間の番組。
オープニングの真心ブラザーズの『朝が来た!』を聞いていると
力が抜けて、今日も、たるたるとマイペースでやりたいな~と思えてくる。

 0655オープニングアニメを見てると、脱力~。
  
 
 
 
 
 
 
 
 
今日はコントラバス、練習するのだ、...のだ! 

 









 

2010年8月3日火曜日

夏の主食

日に日に帰りが遅くなっています。
帰り際のエラーが直らず、4時間じりじりとデバッグ。
いつもなら「あしたやろう」と、帰るのですが
締め切りが迫っているのもあるけれど、家に帰っても誰もいないしなあ。
何しろご飯を作らなくてもいいわけで。

家に帰ってもご飯を作るどころか食べるのもめんどう。
誰もいないと、うるおいが無いですね。
長いこと、家には誰かがいる生活を送ってきたので
この空間をもてあます。



ところで。
西瓜が好きです。
実家にいた頃は、夏の主食でした。
会社勤めをするようになってからは、もっぱらカット西瓜なので
好きなだけ食べるというわけにはいかないんです。
かといって丸ごとは重くて運べないし、実家で買っていたほどに安くもないし。
こんな背景もあって、週末、実家から送られてきた巨大西瓜、
あまりに嬉しくて、夜に4回もトイレに起きるくらい食べました。
月曜からは家には私だけとなり、毎日西瓜です。

夜ご飯、作る食べる時間が無くても西瓜があれば、です。
(今日も西瓜を食べつつ、これを書く。←キーボードにに果汁をたらさないようにね。)


そしてその西瓜も もう、残り1/16となりました。


明日の朝で最後かなあ、と思っていたら
あ、そういえば食べたくて、生協に注文したんだった。
今日、配達されました、小さな西瓜。

さて、週末まで持つでしょうか。

2010年8月2日月曜日

希望と可能のはざまにて

今日から娘がまたいない。じーじばーばの所へ行く。
一応、宿題をしていた(っぽい)。
仏語は、テキストのCDを大きな音でかけて会話を聞いていたのだが、
会話の途中途中に入っている効果音がなぜにドラマティックかつ哀愁を帯びているんだろうねえ。
そんなところが気になるよね。

さて。娘がいないと、夜遅くまで会社に残って仕事をしてしまいがち。
むー。

■■■
コントラバスのG以上の高音では、ハイポジションといって使う指も運指も構え方さえもちがってくる。
「愛のあいさつ」では、そのハイポジションが出てくるので、
練習はしているのだけれどきちんと抑えることができなくて音程がなかなかとれない。
親指も、痛い。

ずいぶん先だけど、発表会へ向けて曲を聴いたり楽譜を探したりしてはいるのだが。
やはり、自分の実力にあったものとなると、ものすごく限られてくるのだ。
基本やりたい曲で、ということなのだが...。

ピアソラやりたいです。


OblivionかTanti Anni Primaあたりですかねと言って、
楽譜を探しつつYouTubuで運指を確認、っと。
むー、ハイポジションいっぱい。
Libertangoの方が音的には範囲かも。しかし早い。ううう。


・Tanti Anni Prima
これはチェロ。情熱的。
http://www.youtube.com/watch?v=3SgHqjYQZ_o
コントラバス。たぶんこんな高い音、音程とれない...orz。
http://www.youtube.com/watch?v=vItpsnd4N-E


・Oblivion
これも高いなあ。
http://www.youtube.com/watch?v=aLntbilXnA4
トリオは華やかでいい感じ。でもコントラバスの音がやっぱり好きかも。
トリオの楽譜を入手。
http://www.youtube.com/watch?v=mc6iuK5cB0o&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=LlRximI_BZU


・Libertango
渋く映えますね。
http://www.youtube.com/watch?v=H35hneMLA4E&feature=related
コントラバスばっかりのオーケストラでリベルタンゴ 。カッコいい。
http://www.youtube.com/watch?v=RTE_hkCwqAg


もちろん、こんな難しくてかっこよくはできなくて
私の実力に見合った編曲となることでしょう。

2010年8月1日日曜日

馬も肥ゆる秋に向けて

秋に知人の結婚式がある。
今まできていたドレスは諸般の事情により入らなくなったため、
服を見に3人で買い物に出かけた。
希望は使いまわしのきくシンプルなワンピース。
 ぶらぶら見ていると
「あ。これこれ、こういうのが欲しかったの!」
と、であったマネキンさんの着ているその服は
深い紫の膝丈、Vネックのごくごくシンプルなワンピース。
そのシルエットがとても美しかったのだ。
これに大ぶりのアクセサリーをつければオッケーでしょう。

「試着お願いします。」
「ワンピースをお探しでしたら、こちらも綺麗ですよ。」
と、店員さんの薦めの、黒いワンピースとともに試着室へ。

ところが。初めに自分の気に入った紫色のワンピース、着てみて分かった。

たいへん体にフィットしたつくりになっていたのだ。

私は、マネキンさんの着ていたシルエットが気に入ったのであって
自分がこの服を着たシルエットは美しくなくて気に入らないばかりか人前に着てはいけない
ことを娘に言われるまでもなく、胸の痛みとともに了解したのでした...。

もう一着の黒いワンピースを着てみたら、これがとってもいい感じ。
こっちでしょう。

お店の人は私の体型を見て、すかさずこちらだと思い、すすめてくださったのにちがいない。
さすがである。
(まずは、おとりおき、にて考えることにした。)

他にも娘の、Gさんの洋服を見る。
 そして帰りにPECKにて夜ごはんのお惣菜を買って、帰る。


■■■
午後の太陽のぎらぎらさす道を3人で歩く。
娘が、言う。
「ねえねえ、こんな暑い道のり、だまって歩くのには耐えられない、何か喋ってよう。」
母が答える。
「ええ~。こんな暑い道で、何か喋ったら体力消耗するよ。使うエネルギーは最小に、だろう。」
娘がさらに続ける。
「しんじらんない。そんなの最悪~。」

何が最悪なのかまるで分からないが、
母と娘はこういうところでも対立し無駄にエネルギーを使う。

そして、そんな時でもGさんはのほほんとおしゃべりができるのでした。
これはもう、特技だね。