2010年8月24日火曜日

受け取る愛ばかりじゃなくて、差し出す愛も大事じゃあないの?

夜ご飯を食べながら。娘との会話。
「ママのリコンの原因は何さ?まー、分かるけどね。パパのあれは性格だよね。」
「あはは。きっかけとか駄目押しとかいろいろタイミングがあったんだよ。
だけどバツだとは思ってないのよ、わたしの場合。」
「じゃあさ、なんで結婚したのさ。押し切られて?」
「あはは。きっかけとか駄目押しとかいろいろタイミングがあったんだよ。
 ママだって若いときは今みたいにふてぶてしく無かったわけでね。
想われる幸せとかをも感じたわけよ。」

「ふーん。でもさ。受け取る愛ばかりじゃなくて、差し出す愛も大事じゃあないの?
それは無かったわけ?」
「・・・・(苦笑というより絶句に近い)・・・・」 
「Gさんに対してみたいにさ。」
「いやいやいやいや、Gさんからだって受け取ってますって。
のほほんとか、だらだら時間とか。稀に、きりりとした時間とかもね。」

「まあ。(まとめますと、の趣)ママの結婚で得た大事なもの、
それはこの私を生んだってことだね!」
「そのとおり!」


■■■
娘が、これは絶対に見たいって、前から行っていたテレビ番組が、BShiの「妖しき文豪怪談」で、
昨日から二人で見ている。
日本の文豪の書いた怪談を4日連続で4人の監督が描く、というもの。
耽美で幻想的な映像。ときに妖しく怖い。
今日は太宰治の「葉桜と魔笛」。映し出される映像の色がみずみずしく美しいんです。
特に桜の花びらと木々の間の湿った緑、それと姉妹の美しさに、私たちは無言でひきつけらる。
 しかし、

ああ、ここでも 蔓延ってるのか、おまえ...。

どくだみの花の、おそらく可憐さをあらわしているであろうその一輪が映し出された時。
私にとっては、抜いても抜いてもしつこく生えてくる庭の群生どくだみを思い出し、
幻想の世界から、雑草ぼーぼーの庭の現実へ一瞬にしてもどってきてしまいましたよ。


しかし「葉桜と魔笛」、悲しくて美しいお話でした。死ぬことの恐怖をまた思い出しました。



2 件のコメント:

  1. 母娘の会話がおしゃれですわ(^^)
    成長すると楽しそう(…たいへんそう)

    息子たちは成長してもぜんぜんスルドクないからねぇ

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  2. アンダンテ さま。

    その場にいたら吹き出すと思いますよ~。
    吹き出しそうになりましたもん。

    興味津々な年頃なんですよね、
    それが母親の体験であっても。

    アンダンテさんちは、娘息子両方楽しめますね!(笑)

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