2013年2月28日木曜日

グラデーション

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冬は黒色のコート。
今日は暖かいから薄手のコートで。道明寺のような色合い。
もっと暖かくなったらトレンチコートに。
色だってだんだん薄くなってゆきます。

山間の、薄く煙った桜の色の頃が待ち遠しいです。

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明日で娘の定期テストも終了で、そうしたらリビングだってもう少しきれいになる...かも、な朝。
「物理の公式ってやたら1/2と2乗が出てくるんですけど。」
「ああ、それって積分するからだよ。」
「あ、そうか!」
学校の先生よ、頼むよ、もう習ってんじゃん微積分をさ、つなげて教えておくれよ。

私も昔、電磁気でいきなりガウスの公式とか習った時、まだ微積分を習ってなかったけど、
あれはつなげて覚えたらするっと入るし覚えるの少なくて済むのになー、と思いましたよ。

まあ、それにしても娘のテスト勉強は徹底した選択と集中っぽい。

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人は、誰かとコミュニケーションをとる時、
目の前にいる相手の反応と類似なものを
自分のデータベースから探し出して、まずは対応する(初期値)。
それに対する相手の反応に対して同様に自分のデータベースへアクセスし反応してゆく。
この一連の反応のしかた、データベースからの選択の仕方、逐次プロセス(そのアルゴリズム)こそが、
「私」たる部分なのかもしれない。

いや~、このまえ、ある人に対応していたら
目の前真っ白になっちゃって血がひいちゃってー、とかいう話をしてた時
「自分のデータベースにない反応だったからアクセスしっぱなしでビジーになって
フリースしたんだよ、きっと。」
といわれた。

経験と耐性がなかったんだ。

2013年2月26日火曜日

試験期間中はジャンプは読まない

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今までは「できた?」と聞いていましたが、
今では「書けた?」と聞いています。
「全部書けたんだって、それってすごーい。」
娘の定期試験、数学の日の夜。

2013年2月25日月曜日

レッスンメモ 33

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理不尽というか、いや違う、正論だけど、解せないというか、いや、小さいやつだな、とか。
まあ、面白くないことがあったわけで持って行き場のない気持ちを抱えながら、
すれ違った後輩若者に「どうしたんすか。」と言われ、なかったことにしたいようなこの気持ちを
「詳細はまた明日。」と代弁して、会社でる。

あー、レッスン遅刻だ。

なんと先生が引越しをされ、最寄り駅は同じになった。
さらに通いやすくなりました。

真新しい家で楽器を構えて音を出す。
「音階」。寒い中歩いたので手がかじかんで(それだけが理由ではないけど)音階もスムーズにいかない。
「キチョ」の美しい中間部は粘っこく大げさに歌い上げないと伝わらない。弓の使い方に注意する。
「ブエノスアイレスの夏」の美しい中間部は弓を弦に吸い付かせて弾かなくてはならない。
最後、かっこよく終わるためには途中でアップ、そのままクレッシェンド、フィニッシュ。
いずれも弓の使い方、右手の使い方に注意を払う...その前に音程ですが。
1時間が、あっという間です。

この間の演奏会の裏話など聞きつつ
次回のレッスンの予定を入れ家路に着く。

娘からの電話。
「今日は何時お帰り?」

ごはん作るの、かったるい、と、まだ不機嫌が残ったまま思った。
今日は麻婆豆腐で。

2013年2月23日土曜日

無理やりのお休み

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金曜はお休み。
会社では取らないといけない休日数が決まっているのだ。
メンタルケアという名目のもと仕事は減らないが働く時間はどんどん減らされて、どうすんだよ。
一週間ごとに締め切りがあるけど、レッスンも入れてるけど、まあ何とかなるべか。

どうせなので、あ、いや、せっかくなので髪を切った。
お姉さん風に(笑)前下がりのボブ。
娘が母の顔を見て
「ママ、顔のあごの輪郭崩れてる!最近ケアしてないからか?いや、トシだからか。」
と、一人で疑問符、そして答え。
黒柳徹子も寝る前には必ず顔のマッサージをしているというし、
あごのライン崩れについては 気になるお年頃なのだが...、
最近、自分のケアを怠っている気がする。
「もはや釣った魚にエサは...。」
と、Gさんの顔を見ながらつぶやいてみる。

「Gさん、お誕生日のプレゼントの前借りをしてもいいでしょうか。
エステ券がほしいです。肌のリフトアップ、石膏パック。」

今年、誓うのは何度目かだけど、ダイエットだ!

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髪を切った帰り、エノ○カに確信的に寄ってしまい、
「MASIの白、めずらしい~。」と衝動買い。2200円くらい。

(イタリア・ヴェネト,ピノ・グリージョ75%、ヴェルドゥツォ25%)
日陰干しした葡萄を30%使用しているそう。
(100%使ったワインが個人的に好きなアマローネとなる)

酸化防止剤無添加のワインを聞いてみたところ、
「輸入ワインで酸化防止剤(亜硫酸塩)が入っていないワインは無いんですよ。売る場合は入れないといけないんですよ。」とお店の人。
んーでも、SO2入ってないの飲んでるし、どうなのか良く分らなかったし知識も無いので踏み込んで聞けない。
いまいちすっきりしない。どうなんだ。
こんど誰かに聞いてみよう。

ところで、このワイン、非常に美味しかった。 
もう一本買っとくか。
「それにしてもマジアンコって名前、マジ餡子?」

夜の食卓。(もう少し食卓を整えて撮れば良かった..。)
お惣菜多し。パックに入ったままだったり。

最近、酢漬けの野菜にはまっている。
和風に米酢を使ったもの、
洋風にりんご酢とオリーブオイル、ねずの実を入れたもの、
身体が酢を欲しているのかも。













ダイエットは、明日から....。




2013年2月20日水曜日

締め切り

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会社では新人君に
「スケジュール管理は大事。自分の持っている時間とそれに対するタスク自己管理をしてください。
遅れそうなら前広にアラーム出して。」
とか言っている。

いや、そんなことを日ごろ言っていなくても、
娘の学校の課題、期日がせまっているのに
悠長に床にごろんとしてるのを見るとはらはらしてしまう。
「大丈夫なの?いつやるの?もう本腰入れてやらないと間に合わないでしょう!」
って親ならほとんどが(はらはらして)言ってるに違いないまちがいないきっとそう。

「ママはいつも、そういうけど、私いつもちゃんとやってるでしょう。間に合ってるでしょう。」
と彼女は言うが、直前になって作業はじめて前日はほとんど寝てないんじゃないの?

私は性格的に期限日より前に余裕をもって終わらせたい派なので、
直前ダッシュ派の気持ちが全くわからないのだ。

今回の課題(着物製作+布地のデザイン、作成)だって、
かなり前から構想を練って材料を買い集めていたっぽいのに始まらないのだ、いっこうに、作業が。
(なんで親がはらはらするのだ!)
期限一日前の夜、「今日はやる。」と言っていたのに、
次の日の朝、「どうしよう、できない、間に合わない。」と、布地を前に赤い目で言っている。
(最終的な絵柄の仕上げ部分らしく、顔料が散らばっている。)
親は やっぱり言うでしょ、「ほらね、やっぱりね。母がいったとおり。」

+++
「完成させてから学校行く。今日は学校に遅れていく。」
え。その手があるか、それを使うのか...

+++
「で、学校にはなんて言ったの?遅れたこと 。」
「それはいえません。」

「そういえば、かーさん、知ってますか?いまが試験一週間前を切ったことを。」
「・・・・・・・・あ。」

うかつ。気が付かなかった。
なんか、もういいやって気持ちになります。

2013年2月17日日曜日

防水にしたら重くなって本末転倒なんだろうな

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Gさんが、Kindleを手にうれしそうである。
「なぜボクがこれを買ったか」を説明してくれているその口調はなんだかセールスマンのよう。
(買った電子本は貸し借りはしにくい、らしいのだそうだが)

たしかに、本体220gは魅力的。ハードカバー本より軽いし。
ジップロックにいれたら風呂場でも読めちゃう...かも。

しかしコンテンツの充実さがいまいちとか、
0円で売っているのもあるけど古い本でも結構高い、とか
ハードの性能はもうちょっと待ちかな、とか。

要するに、様子見、ですか。

2013年2月16日土曜日

世界は分けてもわからない

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手塚治虫「火の鳥 未来編」では、
火の鳥がマサトに分子原始のミクロの世界から宇宙までを見せる。
自分たち宇宙の一部であることを見せるのだ。そして、すべてが一体となってゆく。
本書ではイームズチェアで有名なチャールズ&レイ・イームズ夫妻が作った
映像作品「パワーズ・オブ・テン」の紹介があるが、これもまさにミクロの中のマクロの入れ子である。
http://www.powersof10.com/

ミクロからマクロまで、そこを行き来しながら自分の立ち位置を確認しようとする、
つなぐ力を得ることこそが、物事を学ぶ理由だと、私は個人的に思っている。 

+++
この福岡伸一著「世界は分けても分らない」にも、同じようなことが書いてある。

著者が「何故勉強をしなくてはいけないのですか。」と問われて
若い頃は十分に答えることができなかったが、今は少しは答えることができる、として

  私たちは見ようと思うことしか見ることができない。そして見たと思っていることも、ある意味ですべてが空目なのである。
世界は分けないことには分らない。しかし分けてもほんとうに分ったことにはならない。パワーズ・オブ・テン彼方で、ミクロな解像度を保つことは意味が無い。パワーズ・オブ・テンの此岸で、マクロな俯瞰を行うことも不可能である。つまり私たちは世界の全体を一挙に見ることはできない。しかし大切なのはそのことに自省的であるということである。なぜなら、おそらくあてどなき解像と俯瞰のその繰り返しが、世界に対するということだから。
  滑らかに見えるものは、実は毛羽立っている。毛羽立って見えるものは、実は限りなくすべらかなのだ。
 そのリアルのありようを知るために私たちは勉強しなければならない。

では、なぜリアルのありようを知らなければならないのか。
それぞれが持つ感覚器官をとおして、刺激と認知によって像を結んでいる個々の世界において、
その世界の住人は実は自分ひとりである。
私たちは、いつも、自分は自分である、ここにいる、ここに在る、と
確認せずにはいられない生き物なのではないか、と思う。
確認自体が生きているってことなのではないか、とも。
よりクリアに詳細に、自分のいる世界を解像したいと思う。



世界は分けてもわからない




大好きな須賀敦子さんについても書かれていて、
実験データの捏造とされるコーネル大学の
マーク・スペクター事件については、
ミステリーを読むようにどきどきして読んだ。







前に、自分で似た様なことを書いてるなと思って探してしまった。
免疫の意味論」とか「生命の意味論」とか。

2013年2月14日木曜日

2月13日夜

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2月13日夜になると、明日がバレンタインだということを知らされる。
年によっては、夜を徹して思い知らされる。
夜の10時くらいから作り始めるのである、あれを。友チョコというやつを。娘が。
ガタンゴトンがしゃん、そしてオーブンの音。
リビングにかけ布団を運び込んでは時々寝ているらしい、布団の音。

おかげで母は寝不足である。

+++
朝、
チョコレートケーキ、レモンクッキー、ラムレーズン入りのパウンドケーキの3品ができている。
どんだけ配るですか、あんたは、というくらい大量なのに、自宅用は無いらしい。
(いや、ケーキの切れ端とかがテーブルに残っている。)
いいよ、というのでクッキーをがりりと食べてみたら、
「あら。美味しいじゃない!特にこのレモン味のクッキー。」
その甘ずっぱさに、自分の顔がくずれるのが分った。

私もGさんに買った
特にシャンパーニュ入りのチョコが好き。
「これくーださい。」

2013年2月13日水曜日

春の兆し

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チャイの羽毛が家中のあちこちに...綿ほこりみたいです。
冬毛からの生え変わりの季節、もうすぐ春です。

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佐藤史生の復刻版が出ているのを知り、狂喜した。いつのまに。
高校のとき(たぶん)から佐藤史生は好きで、
この「死せる王女のための孔雀舞」もずっと持っていたのに、
実家の建て替えの時になくなってしまって以来、探しても中古もでていなくて...。
何冊か復刻されているようで、大変うれしい。

もちろん即座にポチ。これは風呂場では読まない。





死せる王女のための孔雀舞


2013年2月12日火曜日

家に帰ったとき

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予備校通いで、帰りが遅くなった娘が言うことには
「家に帰った時に誰かいるっていいよね。」。
そう、娘が帰ってくる時間には、母やGさんが帰宅して夜ごはんを食べていることが多い。

でも、今度は母が帰ったとき、家が真っ暗で、ちと寂しいって思います。

チャイは暗がりで寝ているしな~。



漫画カメラで撮影 byGさん
 「今から本気出せよ。」

2013年2月11日月曜日

レッスンメモ32

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32と書いてありますけど、途中、書き忘れがあるかもな、と思いつつ。

今回は休日にレッスン。
夏休みから進んでいないD Durのスケール2オクターブなんですけど
なかなか音程がきっちりとれません。
スタッカート、スラーも意地悪なところについてるんで音形もふにゃふにゃしがち。
「じゃあ、もう日付書かないんで、来週もやりましょう。」
「はい、がんばりますっ。」

それにしても、音程はさておき、
音の形、右手の圧力の安定度がまず先生と圧倒的に違います。
どうしても弓の先になると現に対して圧力が弱くなってしまうので
練習曲でもいまいち安定しない。

曲でもメロディがいまいちきまらないのは、やはり基礎的な部分の安定感なんだろうなー。
つーことで、教則本もねちっこくやろう。

「ブエノスアイレスの夏」と「キチョ」も見てもらう。
音の勢いとか、弦のスピードとかを教えていただく。
「キチョ」はビブラートが前よりよくなった、と言われました。
まあもう1年近くやってますから、少しは「この音」、という意識(余裕)も出てきました。
いや、できないところが明確になってきた、というところでしょうか。

お手本に弾いてもらったメロディの印象を頭に焼き付けて、と。

+++
先生に、「aniaさんの好みのプログラムだと思います」と、コンサートのチケットをいただいたので、
アンダンテさんときーちゃんさんをお誘いして行って来ました。
4月からは招待券は出なくなると思います、とのことですが
「次回はちゃんと買います。」、はい。

(プログラム)
マーラー:歌曲集「亡き子をしのぶ歌」
フォーレ:組曲「ペレアスとメリザンド」作品80
ドビュッシー:交響詩「海」
(アンコール)
ワーグナー:ヴェーゼンドンクの詩による5つの歌曲 ~ 夢

レクイエムもそうですけど、フォーレの弦の和音に包み込まれるような感覚、
海の色彩豊かなオーケストレーションと圧倒される音圧、
そういうのを求めて聞きに行くんだな、と。

休息日

ここんところ、更新がなかったのは、この3連休、夜飲んでたからです。
最近は、めっきりお酒も弱くなりまして、寝てしまいがちです。

最近、自然派といわれるワイン(定義は曖昧らしい)を飲むことが多いのですが、
いわゆる酸化防止剤無しのワインは次の日、頭が痛くなりません(当人比)。

連休突入前の夜、スーパーで買ったミュスカデ(ハーフ)を飲み、
次の日、ネットで購入した 酸化防止剤無しのワイン半分を飲み、
比べてみたら、やはり次の日の体調に違いがあります。
SO2の有無なんでしょうか...。

先日  レストランで飲んだのが美味しくて、ネットで購入。
Gaia2009 CantinaGiardino
イタリア、カンパーニャ
ネットで3500円くらい


やっぱり美味しいです。

2013年2月6日水曜日

お弁当

「今日は買い弁がいい!」と言うので、娘にお金を渡した。
「じゃあ今日は私(母)は会社にお弁当持って行こう。」
と思ってお弁当を詰めてテーブルにおいて置いたら、

娘、あわててたのか (まあいつも朝はあわててるけど)
母用のお弁当を持っていきやがった。

「私のお弁当持っていった?」とメールしたら、
「あ。いつもの癖で。がーん、そしてさらに弁当も買ってしまったよ。」だそうだ。

お弁当用に渡したお金は返してもらおうか。

2013年2月4日月曜日

依存と自立の交差点


私も、初めての入試、ひとりで試験場に向かう娘の背中を見たときに
「わたしはもうひとりで大丈夫」といわれた気がして、
ずっとその場に立ち止まってました。
私のほうこそ、一人で大丈夫か?
母の役割を努めるという、土台の部分がだんだんなくなていくような気もしました。
私は私を保つために、娘に依存してきたんだな。

---初めての入試、1月校受験の日のブログより抜粋-------
娘を見送った後、
もしや何かトラブルがあって戻ってきたりしたら、と思うとその場を離れられない。
じっと冷たい地面の上で立つ。
30分ほどしてその場を後にした。

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試験に向かう前、いろいろと言葉をかける母に、
「もういい加減 行ってもいい?」とつれない娘なのだ。
隣の親子は、「集中してね。」のお母さんの言葉に「うん、集中する。がんばるよ。」
との会話が微笑ましい。いいな~と内心思ってしまう。
とはいえ、娘のように、かわいげなく(ねらって)育てたのは私なので、
何回育てても、ああなるにちがいないのだが。


母親は、自分の中から出でた子供を自分の分身のように思ってしまうが、
娘としては「ママに細胞を一個もらったかもしれないけど、私は親とは別物だし、
自分(精神面)を作ったのは自分自身だよ」と言う。
確かに子宮っていうのは物理的にも口や消化器官と同じく体の外側と捉えられるし、
自分の分身のように考えるのは違うと思うけどね。
私も子供の頃は、自分を自分たらしめるものは環境から自分自身で取捨選択したものであって、
そうやって自分を作り上げたと思っていたので、娘の言い分もよく分かるし実感もできる。
けれど親は子供に依存して親となる部分も大いにあって、
そうやってやっと親子を確立してきたと思ったら、
もうすでに子供の視線は外へ向いていってしまうんだな。
娘の気持ちのベクトルの向きが変わるスピードについていけてないと思い当たる時、
自分が辿ってきた段階とタイムスパンを忘れてしまっていたことを鮮やかに思い出させられる。懐かしさを伴って。

娘は自分の子供ではあるけれど、別の人格で、
もうすぐに自分ひとりで立てるほどの強さを持つようになる、もうすぐ。
親は完全置いてけぼりだよ。
どこからがその時期なのかが計れないでいて、最近の私は滑稽なほどおろおろしてしまう。

おそらく、私の娘への依存がきれいに無くなることなどないのだと思う。
くやしいから思う存分べたべたしてやる。
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「娘」と「母」のキャリアは同じだけれども
私には「娘」だったキャリアも持っているから、
その経験に照らし合わせて俯瞰できるはず、とも思っていました。
けれども親になるということは、想像以上に不思議なものでした。
連続体だった娘と分離された後の、渦にまきこまれ流されるような
夢中で子供を育てた時間のあとの、再びの連続感。

小学校の頃、
「どうしてママはわたしのやったこととか考えたことが分かるの?」
と聞かれて、
「実はママは透視ができるのさ。」
と答えたものでした。
(娘は忘れてしまったかもしれないけど)

小学校時代は、二人家族だったので、
私の持っている考え方や知識はできるだけ引きわたしたい、
たとえ、それが早すぎても理解できなくても早く大人にして、
彼女が自分のことを客観的に見られるようにしてあげたいと思いました。
そうすることが、家族というものの多様性を(親のエゴですが)、
もし彼女が二人家族でさびしいと思うのであれば、
それを違った角度で見て自分自身を了解する、ことができるような気がしたからです。

けれどもそれは逆に、彼女から、
彼女なりの価値観を選び取る楽しさや自由を
奪ってしうことになるのかもとも思いました。
このおばかな母親は、私が楽になりたいばかりに、
私たちの状況を俯瞰できるようになってほしいと思っていました。

+++
中学入学と同時に、家を建て、Gさんと3人+1羽とのあたらしい生活は、
母と娘の密度の濃い生活の、次のステージ的な意味合いもありました。
最終的には、うまくいく、私が引き受けるという、自分の中の妙な自信を信じて踏み切りました。

中高時代の娘は、その変容ぶりは、学校の空気があっていたのでしょう。
顔つきも変わったように思います。(ふてぶてしくなった、ともいいます)
危なっかしくはありますが、母の背丈と心配をも軽々と飛び越えて、(でも体重は超えてない...)
どこか母の知らないところに向かっていきそうです。

娘は、これから大人や女や母に変態するプロセスの渦中で、
いっぱいいっぱいになっていくんだろうな。
親は親になってしまうと、それ以降は心配するばっかりで、やはり取り残されたままです 。
親は親のまま、いつも子供を心配しています。
(私の母もいつも私のことを心配していますから。)

親と子は、それぞれの絶対位置を変えながらも、
お互いの相対値は変わらないような気がします。動的平衡みたいな。 

2013年2月3日日曜日

今日は節分ですよ。「あたしー海鮮恵方巻きがいい~」って言われました。

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知人のアマオケの定演へ。
「全席自由」って書いてあると、ついつい開演1時間前についてしまいます。

列に並んでいたら、当の知人がお客様の列の整備をしていて
「え、本番前に?」!

+++
オーケストラで活動している友人たちからは
「コントラバスでうちにぜひ、初心者でも大丈夫。(←ぜったい大丈夫じゃないと思う)」
と、言われたりしますが、団員でコントラバスは他にいなかったりします。
こんな下手くそなのがひとりで入ってもね~、と思っちゃいます。
でもまあ、技術的なことはさておき(本当は置けないけど)、
毎週あのでっかい楽器を持って、電車と徒歩で練習に行くって
かなり現実的なないので、
「すんません、むりですわ。」
となります。
逆説的ですが、練習する時間取れなくなってしまうような気もします。

でもまあ、オケ、いいですよね。
もちょっと小さい楽器だったらなあ。

今日はゆっくりめのブラームスの4番でした。

+++
金土日の3連休、
美食、映画、音楽と、何と優雅な週末...

来週から、きっと良くないことが待っているに違いない。

2013年2月2日土曜日

ライフ・オブ・パイ

一人で映画行くのは久しぶり。
土曜だったけれど客はまばらで、年齢層も上め。
ゆっくり堪能しました。

原作の「パイの物語」は読んだことがあって、メモしている。
メモを読み返すと、当時の興奮を思い出すけれど、
書いてあることはたぶん自分にしか分らない。

映画は原作の雰囲気を損なわずに、美しい御伽噺であり、パイの物語になっている、と思う。


旅は、生きることは、ただひとつとして同じものはなく、誰かの物語である。

2013年2月1日金曜日

ランチ日和

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今日は平日、そして3人ともお休みです。
(受験生のみなさん、がんばれ~。つきそい、保護者のみなさま、おつかれさまです。

私たちのイベント、もしくはエンターテイメントといえば
おいしいごはん!なわけで、(←まあ、Gさんは引きずられている感はありますが )
平日のよき日にそろってランチを。

この日のために、日ごろ外食はもちろんひかえお惣菜はなるべく買わないようにしてきました。
もちろん、朝ごはんは控えめに、
母はパンと牛乳、娘はパン一個と紅茶、Gさんはお茶漬けを、起きた順にばらばらに。
母は朝練をするんです、だからひとりごはんでよろしく。

年末に行ったSALONE2007でのごはんが、なんとも楽しかったので
(美味しいのはもちろんなのですが、楽しい、という言い方があっている)
予約を入れておいたのでした。

つーか、ここでワインの話を聞くのがとても楽しい。
そして合わせるのはもっと楽しい。
ここのお店はビオワイン主体で、グラス1/2から飲めるので、
Gさんと半分ずつです。(←そのほうがいろんなのが飲めるから。)
一番最初に飲んだGAIA(Gajaじゃない)が、美味しくて、
最後に1/2杯いただきました。(←おかわりですわ)
13:00に予約して店を出たのは15:30。満足。 
ごはん食べるのって楽しいです。
またがんばって働きます...って前も誓ったけど。


Gaia2009 CantinaGiardino
フィアーノ100% ,カンパーニャ

メモって家帰ってネットで調べたら、...あった!!
すんません、ポチしました。
(誰にあやまっているのじゃ)
Dinavolo 2005 Denavolo
エミリア・ロマーニャ
マルヴァジア,オルトゥルゴ、マルサンヌ
Teroldego Vigneti delle Dolomiti"Morei" 2010 Foradori
トレンティーノ ,テロルデゴ100%












+++

帰りは、かるくウィンドウショッピングのつもりが、
いつのまにか娘の洋服を3人で1/3ずつ出して買うという流れに。
お店のスタッフに笑いながら
 「3人がそれぞれボケと突っ込みなんですね。
 こちらこそ楽しませていただきました。ありがとうございます。」
って言われました。

そう言われて、「よしっ」て満足してしまうのは
関西の風が我が家を侵食してきているからでしょうか。  

夕方帰って来て、娘は予備校、Gさんは夜、母は洗濯物たたみ。
夜ごはんは、おなか一杯でいらない~