2012年2月13日月曜日

その数学が戦略を決める

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「相関関係はあるけど因果関係はどうなの?」という台詞をよく口にする。
けど相関関係があるってことはそれらの間に何らかの関係がありそうってことで、
そのまま外挿しての予測は可能だと思うし、有効に適用できる対象も大いにある。

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この本を読み始めてから結構たってしまったけれど、内容が面白くなかったわけではなく、時間が取れなかっただけで、読み始めると一気に読める。
一気に読めるのは書かれている内容に親しんでいるからで、1日のうち8時間程度はこんなふうに数字を扱っているからだ。点群から得られた方程式(方程式の係数にはもう物理的な意味はないのだが)もよく使う。物理式や実験からデータ群を作り、近似式を作り、寄与率をはじいて、または最適値を求める。タグチや回帰分析、RSMやGAなどの最適化、身近な毎日だ。この本にあるように、理論面の専門家(数値解析に対しての実験屋)の抵抗もあるある。そして、大事なのは理論と、(人間による)パラメータ抽出、回帰分析の結果についての最終的な人間の判断であるとイタイほど感じているので、この本の結論もほんと、よく分る。(けど統計処理は苦手)


面白い本だ。
けれども日ごろの生活と近くて、新しい視界を得られないのが残念。(まったくの個人的理由)
分野の違う人が読んだら、新しいし観点でモノを見られるようになるかもしれない。




その数学が戦略を決める











浪費もしたい、けど無駄遣いが心配...っていうことは昔から思っていて。
ずっと前、毎年の自分の給与と支出カテゴリと小計、保険額、支出総額から、
老後の貯蓄、かけられる教育費、そして家が建てられるか、の予想式を作っていました。
支出を入力したら無駄遣いできそうな額も算出できるようになっていて...、
まあ、昔は暇だったんですな。
(昔は娘が寝た後は自分の時間。今は娘のほうが遅くまで起きている。)


過去のデータを使って定量的に予想する、推定式を作る、
この作業は意味のあることだと思います。そのとおり貯蓄をして家も建ちましたし。
でももうめんどくさくて、それらの作業ををやめてしまったので、老後の資金についてはダメかも。

2 件のコメント:

  1. スケルツオ2012年2月14日 22:44

    私の場合かつては数学、物理が一番好きだったのに、今は全く違う分野で仕事をしているから、かなり無責任に、でも面白おかしくこの本を読んでいた気がします。

    >老後の貯蓄、かけられる教育費、そして家が建てられるか、の予想式

    一応、真剣に考えているつもりなんですが、留年しそうな奴に、浪人しそうな奴・・・
    自分の健康面のこととかも含めて思い通りにいかないことがあまたあり過ぎて、場合分けが無限に広がってしまいそうです。

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  2. スケルツオさま。

    本は面白かったです!
    私は対象は違いますけど、
    やっていることがこんな感じなんで
    安らげないっていうか(笑)。

    >場合分けが無限に広がってしまいそうです。
    私も家族が3人になった時点で、お金の計算はあきらめました。
    自分の制御できる範囲内で、ですね、お金に関しては。

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