2011年3月23日水曜日

暗闇を蝋燭が照らす

蝋燭のトップブランド、カメヤマローソク。
それを両手に持って、お土産として朝、ご近所に配ってまわりました。
(留守中セコムのランプの件でご迷惑をかけたことも含む。)

お話好きな方も多く、最近スーパーにモノ置いてないんですよね、な話をしたり。
「あらー、お宅大丈夫?うちにお米はあるわよ、持ってく?」とか言われたり。
この辺一帯はなんだか部落的なつながりがあると思う。

今日は夜、計画停電です。
会社帰り、やはりスーパーあいてない。
だからイタリアパン屋さんによってパンを選んでいたら、なんだかお店の人と話が盛り上がっちゃって。
「あ!トマトのジャムだー。チーズは置いてないんですか?」
「置いてないんですよ。取り寄せはできますよ。」
「トマトジャムをチーズと合わせるといいかなと、思って。」
「あ、もしかしてお客様、ワインとか好きでしょう?」
「はいはいはい。」
「ジャムとレーズンとくるみのパンとか、美味しいですよ。ご家族何人ですか?」
「3人です。」
「じゃあ、おまけ!パンももう残り少ないし。」

買ったよりも多く、おまけをいただきました。こういうおしゃべり、うれしい楽しい。

家に電話をして娘にお風呂入れてもらって、帰ってすぐさくっとお風呂に入っちゃいまして、
蝋燭をともして夜ごはん。

 ガラスホルダーの中の蝋燭。きれいです。













 防災用におすすめ、とあった24時間蝋燭と。














でも食卓の上は雑然。
娘が作ってくれた小松菜のパイタン風スープを味噌汁用のお椀でいただく。
これとパンという寂しく不思議な食卓。
「肥えたわたしたち、ダイエット中ですから!」

週末には女子会、結婚式と続くイベントに備えてマス。







ひまになったので、暗闇の懐中電灯のもと、コントラバスの練習をした
...ら、予定の時間よりちょっと早くに電気がきた。
娘爆睡中。

■■■

計画停電中の会社は寒い。
寒い中で、面白い記事に当たった。

「日本の真の色が光るように 外国メディアも混乱しまくった大惨事のその先で(加藤祐子)」
http://news.goo.ne.jp/article/newsengw/world/newsengw-20110322-01.html?pageIndex=1
災害を取材する日本、諸外国のメディア姿勢、情報ストリームを整理するような記事です。


記事の途中の#no_edano_no_lifeのくだりに、ちょっと微笑む。
(記事ってすぐに無くなっちゃうからちょっと抜粋)
あまりに連日連夜タフに記者会見する枝野官房長官について、Twitterを使う人たちが「枝野、寝ろ(edanonero)」と言い出して、それを共通の合い言葉とし始めた。それを外国メディアまでが伝えたという話です。これはその後、 「#sleepforjapan_edano」「#edano_netekure」「#edano_go_to_bed」、「#listen_to_edanono_neiki」、「#we_are_the_edano」、「#edano_my_angel」などとあ れこれ進化を遂げ、つい先ほど見た最新版は「#no_edano_no_life」でした……。
 (もう少し抜粋。後半の部分の一部)
それに震災取材をしている海外メディアの場合、上述したような(初めて日本に来た)スター記者たちを筆頭に、まずその記者が、1)日本語が分かる のか、 2)日本語が分かるとしても、日本の役所や日本の大企業に特有の記者会見スタイルに慣れているのか、日本での取材経験はどれくらいあるのか――な どが、そ の人の情勢把握能力に大きく影響すると思います。定常的に政府や企業を深く取材し有力なネタ元をたくさんもつ敏腕記者は、日本の外国メディアにも 勿論いま す。その一方で日本人だって、霞ヶ関をあまり取材したことのない記者は、中央官庁の会見スタイルやそこで使われる表現に最初は戸惑うものです(たとえばそ の昔の私)。中央官庁や大企業による情報の出し方が優れているなどと言うつもりはありません。
けれども提供されている情報を受け取って適切に消化 できるか どうかには、個々の取材技術の問題も関係してくる。まして取材する側の知識や冷静さも大きく問われてくる。ひいては個人としての人間性も問われて く る。(日本人記者に時折みられる)記者会見で発表する側を罵倒したり嘲笑したりするなど、最低の姿勢です。けれども、ともかくも不安だからでしょうか、Twitterで見かける一部の日本の人の間には、日本政府は信じられないがフランス政府やアメリカ 政府やイ ギリス政府なら信じるという傾向があるようです。また日本のマスコミは信じないが、CNNやBBCは礼賛するという傾向も一部にはあるようです。 外国メ ディアだから優れているわけではないと私は思うのですが。外国メディアのどの媒体か、どの記者による記事か、あるいは誰がそれを言っているのかを 見極めな ければ、その情報がどれだけ有用なのか判断はできないはずです。CNNだから正しい、BBCだから正しいわけではありません。

「true colors」とは日本語で言うなら、その人の本質・本性。ないしは「地金」のことで、この10日余り、これほどの危機的状況だからこそ、色々な人の地 金が露呈されてきた、と筆者は言う。さらに、著名人、一般人マスコミも企業も、政府も、国そのものも、あらゆる組織も含めてこういう危機に際して れぞれの「True Colors」があらわになる、と〆ている。
長い記事だけど、読み応えあります。


そういえば、災害後、ボランティアについて一時”共感または善意の炎上”が起こったブログ記事が23日で削除となリました。ボランティアについて自分の記事が誤解を生じさせている、と感じたからの削除のようです。私も読み、娘に内容を話したエントリでした。物事には当てる物差しにより何を測るのか、そしてその計測量も異なりますから、内容や削除そのことについては置いておいて。
削除されてしまいましたが、多くの人たちが読み共感し引用しているので、”被災者の役に立ちたいと考えている優しい若 者たちへ~僕の浅はかな経験談~”でぐぐれば読めます。
こういうふうに、ビットの海の中で共感の遺伝子として残ってゆくんだなー、と思った次第。


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