2011年3月22日火曜日

キュレーションの時代

社会人になってすぐの90年代初め。
モデムとモザイクあるいはネットスケープ。電話代を気にしつつ波乗野郎
検索機能は貧弱でたどり着いたHPに貼ってあるリンクを頼りにヨタヨタとネットを徘徊していた。

数年前には、データとノイズとゴミの中から自分にとって価値ある情報を拾い出す作業となり、これからはコンテンツの真偽を見分け情報を再構築する力が必要だと思っていた。
今はデータやコンテンツよりも共感できる人を探す。本を探す時には人を探す。自分と同じ趣味の本を読んでいる人を過去ログを見て探すのだ。科学系、メディア、経済などのデータが欲しい場合、どのように考えるかの手がかりを探したい場合もやはり人を探す。過去に書いていることを読んで考え方に共感できるかを判断するのだ。

その流れが本書にはとてもすっきりと書かれていて、すっきりと腑に落ちた。


著者の佐々木氏曰く、
私たちの世界の膨大な情報のノイズの海から、小さなビオトープに適した情報は、多くのキュレーターたちによってフィルタリングされ、コンテンツに新しいコンテキストを付加した「視座」を与えられる。そして常に「視座」は組み替えられ、それらの膨大な視座の「ゆらぎ」がセレンティビティ(すごく良い情報を偶然見つけてしまう)の源泉となる、という。

セレンティビティの反対語は「タコツボ化」。個人は情報の視座を固定化せず縦横無尽に「自己の世界の意味的な境界(セマティックボーダー)」つまりは情報のフィルター、それを組みかえてゆく 。





キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる










キュレーション[curation]:無数の情報の海の中から、自分の価値観や世界簡に基づいて情報を拾い上げ、そこに新たな意味を与え、そして多くの人と共有すること。

 

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