2010年9月26日日曜日

桜の国の私たち

昨日の夜ごはんは豪華だった。
飲んでみたもののいまいちだったHEBAをどばっと入れて作っちゃったコックオーヴァン(適当に作ったから、もどき)、生ハム、トリュフ入りサラミ、フォカッチャ、サラダ、チーズ(ウブリアーコ・デイ・ロッソ・タレッジョ) それとワイン。
しばらくこういう贅沢はできまい。散財したプレッシャーから精神的に。

それらを食べワインを飲みながら、先日録画しておいた「桜の国夕凪の街」でも見ようかという話になる。
この映画は同名のこうの史代原作の漫画を映画化したものだ。

そしていつも、こんな映画を見ると、のほほんとご馳走を食べながら見ている自分が情けなくなってくるのだが。(分かってるなら見るなって)
Gさんと娘とも
「こんな悲しい映画を見ながら、おいしい物を食べてる私たちってどうなの。」
という話になる。

昔の悲しい時代や場所が、たとえそうであったとして、私たちが今の平和を楽しむことは慎むべきことなのだろうか、と考えて、いや思う存分享受したらいいんだと思う。今の楽しいこの瞬間がどうぞ長く続きますようにと思い、昔の悲しい時代を忘れないように。
そう思いながら、みんなでテーブルを囲みワインを片手に、皆実が死ぬ場面では涙が止まらなくなった。

人前で、涙を見せることができるようになった自分、年取ったな、と、思った。

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