2015年3月15日日曜日

彼女は、少しの自由時間を手に入れる

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国立受かっても私大に行く、と強く宣言していた娘ですが...。
私大に合格して、3週間後に国立大の合格発表があり、受かってしまったんですね。

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合格発表の当日、発表を見てから私大の手続きをしようということになっていたのですが、 
私は午後から出張が入っていたので、
入学手続き用の書類を郵便局から出すのは娘、銀行から授業料振り込むのは母、
の分担になっていました。

でも、朝、書類一式を忘れて学校に行った彼女...(この日終業式)。
で、発表現地で落ち合うことにしました。

私は東京駅から14時の新幹線で出張、発表は12時だったので、
見て銀行行って振り込んで、の新幹線は、時間的に、ひとつつまづくと結構キワドイ。

発表15分前、娘から「ラーメン食べてから行く。」とメール。
(なぜこの日この時間にラーメンなのだ娘よ?まあいいわ。)
発表10分前、母、現地付近に到着。
「まだ?」
「まだ。汁(スープ)も飲みたいし。中盛り注文してしもた、ごめ。」
ここには書きませんけど緊張して、文体ヘンなんですよ。

10分前に、門があいて、ひとがぞろぞろ、あーもう発表だー。
てくてく歩いて行ったら、あら?、番号あったぞ。あらら。

「受かって」
「た」

ってメールしたら
よくわからない奇怪な返事が。オノマトペ?

それからGさんに、「うかっちゃったよ、どうするよ。」ってメールを。
だって私大って決めてましたらからね。いいよね、揺らがないよね。
ラーメン食べ終わったらしい娘と、最寄り駅で待ち合わせて、
私大の入学手続き用書類を渡して
「これ出してね、でさ、どーする?私大でいいんだよね?」
「どうする?ねーどうしよう。ほんと受かってるの?」
(母が撮った現場の写真で番号確認)
「とりあえず、お金入れて入学手続きしとくか。あとで返金願い出せるし」
と言いました。

なんか受かってうれしいの、ありますけど
うかってしまってどうするよ、どっち選ぶよ、面倒なことになっちゃったぜ、的な空気が。
(あ、いや頑張ってきた娘を見てきたので、ものすごくうれしいんです。これは間違いない。絶対。)

「とりあえず一人で考えたい。」
と言う娘を発表現地へ送り出し、
銀行に行ってお金を振り込み、新幹線で出張へ。


新幹線中で、娘とメールをしました。
「今までサポートしてくれて感謝。」
「考えて自分の好きなところへ行きな。」
「ありがとう。」

その夜は飲み会で遅く帰った母です。

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それから、まる1日、娘は大学の先輩やらに電話で大学の話を夜遅くまで聞きまくり、
お金のことを考え、
「国立行く。そして専門学校の土曜コースに通いたいです。」
と言いました。
私大授業料と国立の授業料の差額内で勉強できるところ、です。(生活費もあるからね)

私は「いいと思う。」と言いました。

彼女の言う選択の決め手は、「人」だそうです。
合格発表の場にいた「人たち」。
試験を受ける前の情報と、現地で受けてからの人と場の雰囲気、それらを通して体感して
絶対私大、が、変わっていったようです。
(そして国立に受かるとは思ってなかった、とも言ってました。)
その人たちとの4年間のほうが充実できそうな気がしたから。
ゆるい4年になるのは分かっていて時間も自由になるし、
授業料の差額分で勉強したいならそれで学校通ってもいいと言ってあったので、
国立(人との交流、考える時間を確保)+専門学校(スキルを学ぶ)、が彼女の選択となりました。
(次の日さくっと専門学校の土曜コースの入学願書を持ってきた)
#娘にはバイトもしてもらわなくては。

で、手続き+まったく想定していなかった1人暮らし用の準備の途中です。
(1年間はキャンパスが地方なので)

母は春から新幹線通勤、Gさんは近場へ自宅から通勤、娘はひとりぐらし(←え~!)となります。
でも、もういいかげん、子離れしろよってことなんだろうと思います。
節約生活で、ワインも飲めなくなる...のか?

彼女の選択はなかなかいいな、と思ってます。
今まで前前先先を見てやってきたから、このあたりで今をみて田舎でゆっくりかんがえてごらんよ、
本当にやりたいことや、やりたいことだって思ってたまわりのことを
見渡してみるゆとりをもってもいいんじゃないの?

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明日は高校の卒業式、そしてその前後に入学手続きの残りです。
まだ忙しいのは続きそう。でも前向きに忙しい。

親として忙しいのも、残り少ない気がするわ。




4 件のコメント:

  1. スケルツオ2015年3月15日 21:36

    怒涛の数日間でしたね。
    まあでもまさに”あっぱれ”な結末で、良かった良かった。
    国立+専門学校 だなんて、あくまでも貪欲な娘さん、好きだわ~~

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    1. スケルツオさま

      疲れました...
      でもまだ終わっていません。
      3月中はこの調子かなあ。

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  2. ほんとにかっこいい。すがすがしい(^-^)
    国立+専門学校か~、その発想はなかった。

    でも大学って、ほんとに「人」ですよね。きっとおもしろいことがいっぱい起こると思うわ。

    お金はまだまだ大変ですよね。うちもだけど。
    子離れはしろ、お金はどんどん出せみたいな(←ちょっとやさぐれてみた)

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    1. アンダンテさま

      娘がそんなに迷ったのは
      「この場のほうがしっくりくる」、ある意味それを逆に避けたかったのかもしれないーとも
      思うんですよね。なんとなく。
      まあ、ずっと専門学校でスキルを学びたいと(娘は)言っていて、
      それを4年かけて(親が)説得させられたような気も...。

      でも大学入るってお金がこんなに必要だったとは。
      最後の登り坂がめっちゃキツイ。

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