2012年12月24日月曜日

ひまわりの海

大河「平清盛」も終わってしまい、「シャーロック」以来の毎週の楽しみもひとつなくなってしまった。

■■■
ひまわり」といえば、あのマンシーニの胸がつまるくらいの切ないメロディと
視界いっぱいの、ひまわりの海。
でも一方でソフィアローレンの、ぶあつい唇と薄幸はとうも自分の中では結びつかなくて、
個人的にはロシア人の妻の可憐さのほうが印象的、な「ひまわり」でもあります。

館野泉「ひまわりの海」に掲載されている、ひまわりは、
フランス人作曲家セヴラックの晩年住んだスペインとフランスの国境の近くの風景なのか。
セレの町並みの写真は懐かしい気持ちを起こさせるような空気を感じます。

館野氏は、脳溢血の後のリハビリ後、左手で演奏を続けていて、
復帰まもなくの演奏会の後、ひとりの婦人から次のような質問があったそう。
 「あなたは長い演奏経験をお持ちで、レパートリーも膨大なものがある。・・・・・しかし今は右手を使えず、不自由である。以前は自由につかえたものが思うようにはならず、左手だけの演奏を余儀なくされ、もどかしく、口惜しくはないだろうか。」
それに対して館野氏は答える。
「口惜しくはないとは言えないだろう。今まで弾いてきた音楽を、どうして忘れることができよう。・・・しかし、これもありのままを正直に申し上げるが、今感じているのは音楽の喜びだけである。音楽がまたできる、指を通じて、全身が、自分の存在が楽器に触れ聞いてくださる方々とそしてこの世界と一体になっていく、その感覚だけである。・・・・」 (「ひまわりの海」より)

館野氏の人間性もうかがえて、くすっとするところもある。



 ひまわりの海













気になってセヴラックのCDも買ってみた。

ひまわりの海~セヴラック:ピアノ作品集

お休みの日の陽だまりの 中で聞きたいです。
こういう、やさしく懐かしい音、好きです。

0 件のコメント:

コメントを投稿