2012年5月19日土曜日

うたかたの日々

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本も少しは読んでいる。

すべての生物は確率統計的な「突然変異」と「自然淘汰」により進化したわけではなく、自己組織化された自発的秩序も考慮しなければならないとする「自己組織化と進化の論理」とか、
現象を俯瞰してみた場合、それらの現象をべき乗則で語る「 歴史は「べき乗則」で動く-種の絶滅から戦争までを読み解く複雑系科学-」とか。(こっちも複雑系の話として一緒に買った)

両方面白いんだけど、最近の私の頭の中はエントロピー増大しっぱなしみたいな状態で、
いまいちしゃきっとしない。漢字の多い黒い感想も書く気にならずに沈殿中。
言葉を捕まえるのにはエネルギーと時間ががめっさいるのだ。


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Gさんが、
「ブログにあんなこと書いちゃってさー。こんど誰かが来たときに期待されちゃったらどうするー?」
とか言ってましたが、来るって誰がくるのや?
このブログ読んでる人でうちに来る知り合いはほぼいないですから。


そういえば記事の中で書いてた
「河よりもゆるやかに」のトシちゃんのケビン・ベーコンのシーン
はこれです。

Gさんの鼻ワザ見ると思い出しちゃうのよね。








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最近、週2くらいで東海地方への出張が入るだが、
乗り換え駅で見つけて買ってしまったのが岡崎京子の「うたかたの日々


1600円もした。

でも大人ですから。


読み終わってから、「愛は交換不可能なのよ。」 と娘に言って渡した。

愛(というもの)にまっすぐに向かってゆく子供たちを読むようだ。
それは死に向かってもまっすぐに向かうことなのかもしれないが。
無知で残酷で、集中するとそれ以外目に入らなくなる、子供の愛に向かう形。

愛に躊躇する私は死にも躊躇する、それが大人ってもんだ、と思う。

原作ボリス・ヴィアンのう「うたかたの日々」は未読。
もしかしたら、原作を読んだらこの漫画の行間(コマ間)を埋めることができるのかもしれない。

うたかたの日々















でも好きですね、本の物理的な質感も物語の質感も。

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