2012年5月17日木曜日

鼻ワザ

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私たちが朝ごはんを食べていると、
ぼさぼさ頭のGさんが、地下から上がってきて土間で一礼し、
「おはようございます!今日もよろしくお願いしますっ!!」
と言って一段高いリビングに上がり、トイレに入っていく。

いつもの朝の風景である。

そんなGさんだが。
Gさんは顔芸が得意だ。
身体を動かさずに首から上を前後左右に自在に動かす。
耳をぴくぴくと動かす。
頭皮を動かす。
そして最も得意なのが
鼻の穴を自在に広げることだと思う。
私が時折、期待した目でGさんの鼻を見ると、ちゃんと期待にこたえて「ふんっ」と広げてくれる。
(その鼻を見ると、吉田秋生の「河よりも長くゆるやかに」のトシちゃんが「ケビン・ベーコン!」って
やる顔を思い出すんだけど、こう言って思い浮かべられる人は、...いないか...。)

実は娘もこの鼻ワザができる。
うらやましいので、私も目下練習中なのだが、動かすべき筋肉が制御できない。
ってゆーか、どの筋肉を動かすんだ?

これ、意外となごむんですよ。
私が、機嫌が悪くてとげのある言葉を吐いているときなんかに、
Gさんに無言で「ふん」とやられると、まあいいか、と思っちゃったりする。

だから娘と険悪になったときとか、
会議で空気が動かないときとか、凍っているときとか
そんな時に「ふん」ってやれたら破顔一笑的な打開ができるんじゃないかと、
そう思うのだが...。



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