2012年2月19日日曜日

布団の中

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朝の5時半に目をさましてそのまま眠れなくなり、
そして何故か「火には浄化作用がある」が気になって、「重力ピエロ」を読み返してみた。
 ...日本神話だ。夫から、腹の中の子は本当に俺の子か、と詰め寄られて、 
産屋を燃やしたコノハナサクヤビメの話だ。

「火には浄化作用がある」、ではなく、「火は身の潔白を証明します」だった。
ざわざわしていたものが落ち着いた。

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月が綺麗な夜に「月がとっても綺麗」と言うと、娘からムフッという反応がある。
夏目漱石が「I Love you.」を「月がとても綺麗ですね」と訳したのだとかというのを
テレビで見て印象に残ったようだ。
そういえば学生の頃、二葉亭四迷(だったか?)は「I Love you.」を「死んでもいいわ」と
訳したと聞いて、聞いたのは一回だったけどずっと覚えている。
愛、ねえ...。

温度と起電力がつながらなくて悩んだ頃。
図書館で物理の本を読んでいたら、
それらはエネルギーというものの総体の、ある側面であるということが腑に落ちた。
線は点の集まりであるということ。
ミクロな自分とマクロな社会、宇宙、時間、エネルギー。 
ヒトの生命活動のエネルギー工場であるミトコンドリアがアポトーシスを誘導すること。
脳の神経細胞の活動の自発活動のノイズと秩序。
人の非社交的社交性。交わらないけど集まらないと機能しない社会。
モラルと社会ルールと恋と愛情、動物行動学、そして自分というものがつながらず、もんもんとしていた頃。
人間の機構メカニズムと物質生成と記憶を自分なりにつなげて了解したいと思うこと。
......

なんだかな。自分の機構メカニズムと、遺伝子として受け継いできた本能や衝動(愛とか恋とか)を
リンクさせて了解したい。
生きていくためには燃料が必要だけれど、動力を生み出さないと動かない。
男女の愛、家族愛、親子愛、自己愛、憎愛、変態愛
愛というのは生きるためのエンジンだよなあ、そんなことをふと思ってしまった布団の中。
そしてとても陳腐だけど、愛っていうものの総体も様々な側面があって、
私はその愛っていうものの変態を追いかけて本を読んでいるんだと思った。
世の中を箱(固体)に入れる液体のようなものとしてとらえてみるとどうか、という。


7時だ。
起きてご飯を炊かなくちゃ。

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