2011年12月7日水曜日

虐殺器官

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”夢は晴耕雨読な暮らし”と自分で書いてますが、晴読雨眠な暮らしをしています。
もしかしてちょっとは夢に近づいているのかもしれません。(妄想)

つまりは今日もぐうたらに過ごしています。
買いだし時。娘のマフラーと私のスカートが実はお揃いで
今日は待ち合わせしたときにかぶってしまいました。
「うー、気持ち悪いよ。はずかしいよ。」と言われました。
いいじゃん、おそろで

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虐殺器官読了。
多くの死体と殺戮。乾いた描写。けれど乾いた岩に粒子の細かい水がしみこむようなヒトの情感がある。言葉の森を分け入るように読み進むのがとても心地よい(といったらヘンかな)。
多くの引用(言語学・心理学・脳科学・進化論・ゲーム理論...)が単なるガジェットのつなぎ合わせのようであり、冗長な独白にうんざりというレビューも見られたけれど、私はそれらをつなぎ合わせる力強さと「書きたいことがたくさんある」という作者の想いが垣間見えて、その言葉の持つ圧力に圧倒され高揚しながら読んだ。
ストーリーをもう少し整理して凝縮したら、とか、大量虐殺を誘発する謎の器官とは何か?のネタの部分の理論付けが弱いとしても、久しぶりにわくわくしながら読んだ本。



虐殺器官

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