2011年10月16日日曜日

アラビアの夜の種族

古川日出男の「馬たちよ、それでも光は無垢で」と注文する時に、一緒に買っちゃった本。
それも一巻だけ。

読み終わって私が言いたいこと。
「この本を読むときには、3巻手元において読みましょう。
巷に落ちているレビュー(ネタバレ解説)は読まずに、まず読みましょう。」
 
私が本を読む時、特に小説を読む時には、場面場面が色付きでアタマに浮かぶのですが、
夜の色を背景にした鮮やかな、時にサイケデリックな色がずっと続く。
言葉にもきらびやかな色彩があるのだ。



アラビアの夜の種族










聴きたい者の前に、物語は姿を見せる。ナポレオンのエジプト侵攻をくい止めるため、奴隷アイユーブが探しだした「災厄の書」。そして、物語が現実を浸食し始める--。
聖遷暦1213年。偽りの平穏に満ちたエジプト。迫り来るナポレオン艦隊、侵掠の凶兆に、迎え撃つ支配階級奴隷アイユーブの秘策はただひとつ、極上の献上 品。それは読む者を破滅に導き、歴史を覆す書物、『災厄の書』―。アイユーブの術計は周到に準備される。権力者を眩惑し滅ぼす奔放な空想。物語は夜、密か にカイロの片隅で譚り書き綴られる。「妖術師アーダムはほんとうに醜い男でございました…」。 日本推理作家協会賞&日本SF大賞受賞作 (amazonより)

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それにしても、古川日出男の選ぶ言葉の繋ぎ方はどこか土のような匂いがする。似てないけど佐藤賢一の本を読んだ時と感じた匂いに似ている。東北の土の匂いなのか。私が東北出身だからくくっちゃうのか、それはわからないけど。

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