2011年7月20日水曜日

Début

娘にとってGさんは、おじさんほど遠いものでもなく母のパートナーというほどの意識でも無くもちろん父親もどきなどでもない、おそらく「Gさん」以外何者でもないのだと思う。たぶん、今のところ。
私も、自分たちの関係を、親とか家族とか生物学的な関係名とごっちゃにしてラベリングするつもりはさらさらないし、この固有の3人(+1羽)が時間や場所を共有することによってこれからできあがってくる関係名は受け取る側が勝手につければいいのである。が、現在この方向性もまだ定まっていない私たちが、この先どの方向に収斂していくのかには、だいぶ興味がある。渦中にいても摩訶不思議な物語だなと思う。
まあ、3人そろえば「発展型生活共同体系家族的な」かな、今のところ。


娘はいわゆる思春期っていう年ごろでもあるためか(そして母より繊細だし)、学校の友達にGさんについてあえて言及するでも、ましてわざわざ紹介するでもないまま「なんて言ったらいいかわからないし」のままきた。けれども、先日、娘の友達がうちに遊びに来た際に、Gさん、デビューした。
娘はもちろん「じーさん」と紹介していた。(なんだよ、じーさんって、と、思うのだが。)
彼女たちはするどく察してくれたらしく、質問は無かったらしい。

それにしても、Tシャツ短パンじゃなくて、もうちょっとパリっとしていたほうがよかったかねえ、Gさんや。
まあ、母も娘と兼用のTシャツにデニムという「その服さ、もうちょっと何とかならないの?」と言われる格好だったのではあるが。あ、でもちゃんと化粧してたもんね。

女子のおしゃべりのパワーはすごいねえ、と、にぎやかな声を聞いて、Gさんと二人しみじみした。
「私はさ、子供のころ、おままごとってできなかったのよねえ、一人で本を読んでいたかったし何時間もおしゃべりを続けるパワーも無かったなあ。(今は、ちと違う!)」
「男もそう。目的を持って溜まり場に集まってさ、もくもくと何かするんだよ。」

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...という話を会社の女子にしてみたら、
「ああいうおしゃべりで、地雷なんかを察知するセンサーが形成されていくんですよ!
Aniaさんはそのセンサーが働かない時が結構多くあって、気配を察しないことありますよ。
その質問、いたたたた、っていう時、ありますからねえ。気をつけないと。」
「あら、そう。」


でも、さ、その、ちょっと探られて痛いかも、な場所にこそ、その人の人間性っていうか、特質っていうか、面白味とか持ち味があるんであって、そういう部分こそ聞いてみたいところじゃあないですか。
もちろん、興味の無い人にはそんな質問したりしないですよ。



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