2011年6月22日水曜日

大学は回り道か。

今日の出張では、帰りにデザイン部門(女性)の先輩と一緒だった。
仕事の分野が違ってすごく興味があったのでいろいろ聞いてみた。
「仕事楽しいですか?」
「楽しいですよ~。もともとプロダクトデザインをやりたかったので。
製品のデザインから市場調査まで幅ひろくいろんなことをやれるのでやりがいあります。」

「美術系の大学ってどうなんですか?楽しかったですか?」
「うちの大学は課題がたくさんでるので忙しかったですね。3日休んだら留年しそうなくらい。」

そういやうちの娘が、
「もうやりたいことがあってそれに向かいたいって思っているんだったら
大学の4年間もったいないと思う。大学行く意味ってなくない?」
と言い出したことを思い出し、相談してみた。

「大学4年間って学べることはすごくあるんだよ。
もしやりたいことが決まっていても、その気持ちをずっと持ち続けていろんな事を学ぶべきだと思う。
それに芸術の仕事って華やかに見えるけど、職人系の仕事で成功する人ってほんと一握りだし、
表面の華やかな部分しか見えないけれど、
それに関わる仕事の種類や、いろんなアプローチの仕方があることも分ると思う。
大学は行ったほうがいい。ダブルスクールでも留学でも道はあるし。
そういえば、同僚でいきなり会社辞めてドイツとフランスに靴作りを学びに行ってマイスターとって
日本(たしかおしゃれなところ)で靴屋さん開いている人もいるよ~。いつからだって遅くないと思う。
私も回り道やらをたくさんしてよく分かるけど、気持ちって変わっていくものだから。
でも中3って、すごく希望にあふれている時期だよね~。」
と、目をきらきらさせながら言っていた。

「そうなんですよ。現実を知らせて親が夢を打ち破っていくのもどうかと思うんですよね。」
とワタクシ。

先輩のお子さん(男の子)はまだ小さくて、学童とシッターさんを駆使してお仕事を続けていらっしゃる。
そして仕事楽しいっていえるお母さんって素敵です。
ちなみに先輩、自分の息子には、
「これからの時代は、女の方が粘り強く働くし仕事もできるしお給料だってたくさんもらうと思うから、
あなたは、お料理を覚えて役に立つ主夫になれるように。」
と、料理を覚えるように言っているという。



大学にただ行くだけだったら何の価値があるのかと言う、
娘の言うことも子供の目線で考えたらとても良く分るし、
よく分かるだけに親としてはより選択肢を狭めないような道を選んで欲しいと誘導してしまう。
これからだって好きなこと、やりたいことは変わっていく、きっと。 

それにね、自分の子供が、生活を成り立たせるまで紆余曲折する(←と決め付けてる)様子を
見守る側の親の度量、そして経済力がね、心もとないんですよ。

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