2011年5月15日日曜日

「ブラック・スワン」それも家族で....

最近、娘は夜ごはんを食べるとうたた寝をしてしまい、そのままなだれ込むように本寝に入ってしまう日々。そして母が寝ようとして娘の部屋を通り過ぎる時、その気配でむっくり起きて、風呂に向かったりパジャマに着替えたり、うがいをしたり(←ハミガキの途中で本寝に入ってしまったらしい)するのですが、昨日、いつものように寝ようとして娘の部屋の前を通り過ぎようとしたその瞬間、
「ふぉーっ!」
っと一言、掛け声が抜群のタイミングでかかりました。
あんたはマイケルジャクソンか、と思って、くっくっくと夜中に声を殺して笑った母です。
次の日、本人に言ったらまるで覚えてなく、泣きそうな顔で笑ってました。


さて。娘が見たい母もみたいからブラック・スワン。じゃあ、ボクも、とGさん。
15なりたてってことで予約しちゃっいました。
これを3人で見て大丈夫かなあ、エログロだってレビューに書いてあったし
...って考えてたら、前夜、想像流血シーンを夢にまでみちゃった、嗚呼、繊細な母です。

3人で出かけるときにもひと悶着あったのですが、
まあそれを言い出すと愚痴愚痴になってしまうのでここはこらえて。



この映画「ブラック・スワン」は、内気なバレリーナが大役に抜てきされたプレッシャーから少しずつ心のバランスを崩していく様子を描くいた心理サスペンス。現実と、壊れてゆく精神が作り出す幻影が絡まりながら、ラストまで緊張感が続く。
内気な主人公のニナと彼女の心のうちにあるもう一人が見せる情景、それはそのうち現実と区別がつかなくなっていくのだけど、その精神の葛藤プロセスの可視化に思わずひきつけられてしまった。自分の行く手を阻むもの、それはいつだって自分自身なのだ。彼女はラストで果たして自分自身に勝ったのだろうか。
「Gさん、このラストってもしかして 肉を残して骨が砕かれる、もしくは明日のジョー的な...。 本人だけのうちでの勝利なのかもしれないねえ。」

心配していた痛みの場面も濡れ場もこの映画に深いものにしていたし、必要だったと思います。
ナタリー・ポートマンの美しさと、演じるニナの悲しみの喜びがとても際立っていました。

そういえば、私は、チャイコのオーボエの白鳥のテーマと、組曲最後の静かな和音がとても好きなんです。


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娘は見終わって、「消化しきれず混乱してる」と言っていたけれど。
そのうち、いつものように些細なことで言い合いになり、映画の余韻はまるっとなくなってしまいましたねえ。ええ。
Gさんは賢明ですね、じっと嵐が収まるのを待って口出しせず、でした。
「とくにたたかわない。」そして世界は平和なのですな


4 件のコメント:

  1. うううっ「ブラックスワン」気になってます
    こちらも観たい!と思っていたらU15 なんですよね

    仕方ないチチいこ! と誘ったら
    んじゃー映画館には行くけど 別々に!と言われてます
    アチラは パイレーツ・・・が観たいそーで

    エログロには耐えられないのかも 笑 
    でも一人で観るのも少し勇気要りますか?

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  2. noiさま。

    確かにファミリー向けじゃない、そして付き合い始めのカップル向けじゃない映画だと思います。
    Gさんは、踊るシーンのカメラワークで目が回って気持ち悪くなったって言ってました。

    痛いシーンも濡れ場も、私は大丈夫でした。
    一人でいろいろ考えながら見るのもいいかもです。

    この映画、面白かった!、ポートマンきれい、すごい、でした。
    いい映画だった、とはちょっと違うかもしれませんけど。

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  3. aniaさま
    思い切って相方のチチに
    金曜日(最終日)デートの申し込み! 笑 致しました
    珍しい!・・・と最初は笑ってましたが「ブラックスワン」
    のお誘いだと分ると
    「一人で見るんは怖いん?」と見事に見透かされましたよ
    あはは ・・・
    楽しみにしてますがどーなることでしょ? ねっ
      

     

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  4. noi さま。

    家族で見るほうが怖い気もします。
    いろんな意味で(笑)。

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