2011年2月25日金曜日

もうすぐ春の夜に

「へえ、ベルギーって世界で一番離婚率が高いんだって。」

テレビでの番組を見ながら夜ごはんをつつく、母と娘。

その番組で紹介していた家族は、お父さんはが3度目の結婚で前の奥さん方のお子さん2人と一緒に、お母さんのほうも2度目の結婚で前のご主人とのお子さん一人と、という構成だった。一緒に住み始めた子供たちも、「はじめは慣れなかったけど、いまは居心地がいい。こんな家族もアリだと思う」、とかそういうことをコメントしていた。

ベルギーではもともと結婚しても別性で名まえを変える煩わしさが無い上、法改正があり以前より離婚しやすくなっているそうだ。

母は、金曜のお楽しみ(今日はヴァンムスーとカヴァ..)をしつつ、ほろ酔い状態で喋る。
「ふーん。ほら、太古では乱婚の形をとってたじゃないですか。そういうカタチに戻っていくのかもね。
ちょっと前(ってどんくらい前や?)には女の人の経済的自立って、
ほぼ”結婚”、だけだった時代があったじゃないですか。
今はそうじゃないからね、4年おきくらいに別の人の子供を作って育てたほうが、
子供の多様性が増すし母親自身の遺伝子が生き延びる可能性も増えるから、
本能的に乱婚というカタチにおちつくのかも。
愛は4年で終わるらしいしね。」


「それはちがうよ、ママ。愛は4年で終わるのかもしれないけど、それより先は”家族”になるんだよ。
家族としてやっていけばいいんだよ。」

どきり、とした。
だね。男女の恋愛とその記憶は、家族運営の機動力に変化させていきましょう。

母は答えて
「...ああ、そうだよね。たしかに。
そうやってひとつの家族でずっとやっていけたら、それがいいよね、そう思うわー。」。


娘が続ける。
「それにね、乱婚ってカタチはおんなじようになるかもしれないけどクオリティってゆーかさ、
その質とか中身とか、それが違うふうになると思う。
人の暮らし方とか社会が変わっていくわけでしょう?
そういえばフランスでの事実婚もあってPACS法とか言うらしいよ。」

「そうね、社会の複雑性も変わってきてるしね、太古とは(笑)。結婚って社会の制度だもんね。」

なんて、話をしてた。

女の子は成長早い。ブログを書き始めた頃とは知識量も違うし、
自分の言葉で意見も言えるようになってきている。

そういう娘自身は
「早くに結婚して子供を生んでかわいがって、ずっとひとつの家族で仲良く暮らしたい」んだそうだ。
母の反面教師も悪くないかも...と酔っ払いながら自分を擁護してみたり。



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