2011年1月2日日曜日

酔っ払い初め

救急車のピーポーピーポーって音の重なりが二つ。
ドップラー効果+救急車までの距離の違いによって、不思議な音程になった。
そしてある瞬間、 なんだかとても懐かしい気持ちを呼び覚ました。

そんな経験ありませんか?
...ってそんなの無いか、ふつう。

ってな感じで元旦の朝起きました。
お正月から救急車での出動のみなさん、ご苦労様です。

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朝からぐるっと時間が経って夜に。
Gさんと、おせちの残りの鳥レバーパテとローストビーフ、東京駅で買ったお稲荷さんを食べながら、ヴーヴクリコを飲んでいたら「でもさあこれって絶対赤ワインよねそうよねっ」てことで地下から一本持ってきてMazerって書いてある瓶を抜栓。
グラスに注いだら、一瞬、軽そうな透明感のあるルビー色で味も軽いのかと思いきや飲んでみたら果実実も複雑感もあり、そうそう、イタリアのワインってこれよね。フランスもいいけど安心するよね、お日様の味って感じ~。イタリアワインの飲みながらBShiのイタリア特集を見る。


ふんわりしあわせ。そして酔っぱらいのからみ酒。

イタリアってさ、人と違う考えとか多様性とかが当たり前っていう風土みたなところあるでしょう。で、日本ってさ、人と同じとか和をもって尊しとするみたいな風土があるでしょ、たぶん。でもそれぞれの風土で育ったら、結局育った風土の考え方に染まるわけで結局はそれぞれの価値観の持ち様とかそのプロセスって同じなんじゃないかなあ。風土とか習慣に育てられるってところがさ。
・・・・
あのさ、うちの娘って小さい頃からじーじとばーばに美味しいもの食べに連れてってもらって、私も面白がったりしてたんだけどさ。そんな風に育って小学校の頃は自己紹介文に好きな食べ物は葉山牛とか書いてたわけ。フォアグラ丼とか食べてフォアグラはもう飽きた美味しいものってちょっと食べるのがいいよねとか言ってたり、京都の川床とか料亭とかにも連れてってもらってた訳ですよ、じーじばーばにね。私は一緒に行ってないけどね。でね。それを人に話すとね、あんまり小さいときから美味しいもん食べてると大人になってから食べるものなくなっちゃうんじゃない?とか言われるんだけれども、そうじゃないと私は思うの。世の中には、いろんな食べ物ってあるでしょう。美味しい不味いって人の感じかただし。世界中にあるいろんな食べ物を生きてる間にどれだけ食べられるかっていうと、ほとんど食べられないよね。だから沢山いろんなもの食べる経験したらいいと思うのよね。
でね、「考え方」だって同じだと思うの。ちいさいときからいろんなかんがえ方とか、たいけんとかしても、しあきることはないとおもうんだよね。どんどんへんかするし、うけ入れるかいれないかもそのときどきでかわるしね。
・・・・

あれ、Gさん、なにピコピコしてるの?
それはね、携帯がピコピコ光ってるからだよ。
あ、Tさんふさいから、ねんがメールだ!

(そして立ち上がって歩いて携帯メールを読む。
酔っ払いはむやみに動いてはいけません。酔いが急に回るからね。)

Tさんってまめ、というかいつもきちんとしているよね。れいせつとかそういうやつ?
でさ、Tさんってやっぱすごいと思うのよね。きちんとやりたいことみつけてどりょくしてる。ちょっとあついとかひとによってはうざいみたいにおもわれるかもしれないけど、やっぱりすごいとおもうんだよ。まずやりたいことをみつけるってぶぶんで、やっぱりそんけいするよ、なかなかみつからないよ...


....こうやって酔っぱらいの夜は更ける....


気がついたら毛布に包まって寝ていましたよ。

目が覚めて
「お風呂入る?」
とGさんに聞かれました。

テーブルを見たら、無い。
「あれ。ワイン飲んじゃったの?」
「うん。美味しかった。途中からどんどん美味しくなって。寝てる間にかぷかぷ飲んじゃったよ。」
「え~お稲荷さん全部食べちゃったの?私ももっと食べたかったのに~。」
「おおう。美味しかったよ。じゃ明日また買ってこよう。東京駅でな~。」

ああ。お稲荷さんって、心の奥深く、本能を揺さぶるちょっとメランコリックな味つけだと思うのですよ。





Mazer Valterrina/Superiore/INFERNO
マゼール ヴァルテッリーナ・スーペリオーレ・インフェルノ 
イタリア・ロンバルディア,キアヴェンナスカ(ネッピオーロ)100%,  生産者  ニーノ・ネグリ

 ヴァルテッリーナは、ロンバルディア州とスイスとの国境近くにある山脈地帯の総称で、山の急斜面にへばりつくように階段状に造られた畑。
キアヴェンナスカは、ネッビオーロ・クローンのひとつの品種で、土壌や気候条件が違うため、バローロやバルバレスコを造るネッビオーロとは別のクローン。



ヴァルテッリーナ・スペリオーレDOCGには5つのソットゾーナ(サブゾーン)があり、ニーノ・ネグリはそれぞれのサブゾーン名を持つワインを造っており、マゼールは「インフェルノ」で造らる。INFERNOとはイタリア語で「地獄」という意味で、Mazerというのは「美しく、美味しく、たっぷり」という意味のこの地方の方言、だそう。


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