2010年12月24日金曜日

ノルウェイの森

ベストセラー本をあまり読んでいなくて、もちろんこの村上春樹「ノルウエイの森」も読んでいない。
ノルウエイが舞台なの?と思っていたら、ビートルズの曲だということを知った。

クリスマスイブに、会社半休にして松山ケンイチファンの娘と見に行った。


愛っておだやかなものと攻撃性と持ったもの、他にもいろいろ層があって、セックスって相手に対する攻撃性が無いとできないかもしれない。はじまりはそうなのかも。だからさ、兄弟のような穏やかさから始まった愛って...、と感想を娘に言い始めたら(説明しても分かんないよねと思いながら)、

「いや、ママっていっつもそうなんだけど、そんな細かいところにこだわるよね。」
「え、これって大事な前提だと思うんだけど...。うーん大づかみで言うなら、穏やかさと攻撃性と愛とセックスと死と生きることとが不安定でばらばらになりがちな20代のことを描こうとしているのが分かった。でもきっと原作を読んだらもっとその空気感とか作者の世界観なりがもっとイメージできるかもね。なんか足りない感じ。絵にしちゃうとどうしても限定されてしまうものね。あ、でも映画の絵は綺麗だった。」
「あ、うん、そうそう。そういうんだったら分かるよ。」

何がわかるんじゃい、と母は思うが。だったら言葉にしなさいよ。

「あ、ワタナベ君ってさあ、あれに関西風味+お笑い入れたらGさんに似てない?
何でも受け入れるトコロとか。」と母が言うと、
「ああ。...でもあんなに責任感強いかな。」と娘。
「うーん、責任とらなくちゃいけない状況を作らなさそう。石橋をたたいても渡らない感じ。」

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セックス場面、精神を病む直子のセリフが作り物っぽく..。まあ作り物なんだけど。映像は綺麗。
60年代後半の、生と死とセックスに対する距離感は、2010年の今の若者たちが持つものとは明らかに違うと思う。私は原作を読んだことが無いけれど、あの映画も伝え切れていない気がする。

Gさんが、ビートルのノルウェイの森にはさ裏の意味があって..と教えてくれた。
ほう。そういうことなのか。


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