2010年10月19日火曜日

愛と胃袋 家族の遺伝子

2000点Getしてもうれしいことなんかありません。
玄関入ってすぐに娘の制服立体脱ぎのおまけつき、さらに(仕事がうまくいかず)母の帰りが遅くなったことに対し「ご飯が遅くなるじゃん、何故メールしないのか。これからずっと一人でご飯食べるの?」と布団の中から言われて、母、怒髪天を衝かんばかりの巻。
寝てることはまあいいよ...、でもさ、でもさ、その前に制服片付けろ!

疲れて帰ってきて(これは母の都合だけどさ)、リビングに立ち上がった制服を見るのは、もういや...。 
ほんともういやですよ。

ちなみに、あまりに制服のスカートがシワシワになるので、アイロンがけで生地が照かっても格好わるいと思い白○舎にてプリーツ樹脂加工(+1000円)しております。母も楽だし。


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ところで、最近BShiのプレミアム8にて”愛と胃袋”シリーズが楽しい。
4人の女性作家が、それぞれ旅をしたヨーロッパの地域をモチーフに短編小説を書き、その作品をドラマ化するという企画(らしい)。作品も放映しているのだけど、私はヨーロッパの食文化を紹介する前半をみている。
(遅くなっちゃうので後半はコントラバスの練習時間に充当)

前回(第2回)は、森絵都のブルターニュで、今回は角田光代のバスク。

あ、角田光代はいっこも読んだこと無い。「空中庭園」も無い。
ご本人はとてもかわいらしい人でした。
番組で紹介される”ごはん”も、もちろんとてもおいしそうなのだが、食べることって生きることそのもので文化の遺伝子なのだな、ということがその地方の色彩とともに伝わってくる。食材の色ってとてもきれいだ。

角田光代が言うことには、
「家族って、それが旦那であっても自分の子供であっても
常に相手の腹具合を心配すること。」
なんだそうだ。合点。
彼女のお母さんが、末期がんでそれを医師に告げられたときに、普段は一人でレストランになんか入ったことは無いのに一人でイタリアンのお店に入りフルコースを食べたのだという(いつもは小食なんだそうだ)。それは、母がいつも自分のことを「ちゃんと食べてる?きちんとしたもの食べてる?」と気遣ってくれていたからで、助からないと分かったとき、ちゃんと食べてることを示したかったのかもしれない...そういうことなんですよ。

なんて話もしていた。


嗜好も食べ方も、家族の間で伝わっていくものだし、例えば音楽は生きていくために必要なことかもしれないけど、食べることって生きること(そして伝わること)そのものなんだな、当たり前なんだけど。
(もったいないとか食べ物大事にしようとか食べ方の良し悪しとかそういうこととは別のところで)
食べること食べ方っていうのは家族固有でユニークなもので、ほんと、おもしろい。


と、食べる話で気を紛らわす母です。

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