2010年9月5日日曜日

凍りついた瞳

平行同時読みの場合、漫画のほうが読みやすくてっていうのもあり、
凍りついた瞳」、「続・凍りついた瞳」、「新 凍りついた瞳」を先に読終わった。
児童虐待を扱ったドキュメンタリー漫画である。

個人的には、この手のものには、できればあまり立ち入りたくなかったのだけど。
子供を持つ母として気持ち悪くなるくらい胸が痛くなるのと同時に、
今現在自分がその状況にいない優越感に近い安心感なりを感じてしまうのがイヤだったのだ。
小説ではあるけど、「永遠の仔」だって読み通すのがとてもしんどかった。

このシリーズでは、特に「凍りついた瞳」、「新・凍りついた瞳」では、淡々と、児童虐待の各ケース、そこに至るまでの理由、まわりの対処、子供たちが立ち直るまでのプロセスが、医師、保健婦、児童相談員、ケースワーカーからの視点で書かれている。かわいそう、ひどい、という感情面だけにとらわれずに、読み進めることができる。

虐待を受けた子供たちは、大人との信頼関係を築くまでに時に暴力的になったり反抗的になったりのプロセスを経る。そのことを分かっているのと分かっていないのとでは、まわりの大人たちの心構えがぜんぜん違ってくるのだそうだ。「新・凍りついた瞳」では、虐待の状況についての描写が多く、特に性的虐待については、どうしても興味本位的な読み方にもなってしまう、正直。伝え方がとても難しい...。


虐待の連鎖の始点にならないように...って、ウチの場合は身体的にも体力的にも無理だけれど。


凍りついた瞳

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