2010年7月27日火曜日

近くて不安定な反面教師

母と娘の関係は、近くて不安定だ。

娘の入力と出力からその思考回路を中途半端に推定できてしまう(気になる)。
しかし私と彼女は別人。思考回路も別物なのだ。分かってはいるんだけど。

朝日新聞の「悩みのるつぼ」の一つを読むに。

そういえば私の母も、こんなに極端ではないけれど
私が中学の頃は
 「お父さんみたいな人と結婚するんじゃなかった。離婚したい。」
とよく言っていた。
母はずっと働いていたので経済的には離婚しても生活していけたはずで、
私もそれは知っていたし
不満を言って行動をしない母の愚痴を聞くのも鬱陶しいと思っていたので
 「離婚すれば?」
と言っていた。
母は
 「じゃあ、お母さんのほうにきてくれる?」
と聞いてきたけど、
 「経済的に裕福に生活できるほうにいく。」
と答える会話が定型だった。
母にとっては情に薄い娘(私)だったらしい。

結局両親は、仲が悪い時期もあったけれど、それが日々の生活となった。
今は、一緒に過ごしてきた時間がすなわち彼らの夫婦という形となった。
お互いがいない生活は、日常ではないのだと思う。
共有する時間と空間の量が夫婦という形を作るのだなあ。
今となってはそう思う。(若い頃はそう思わなかった)

私は、まわりに愚痴やら不満やらを言う割には
自分で行動して改善しようとしない母のようにななりたくないと思っていたものだ。
そのせいか(成果?)自分の離婚の時には、誰にも相談しなかった。
自分の選択に誰かの考えが入り、行動した結果を誰かのせいにしたくなかったのもあるけれど、
言葉に出したら母のように愚痴っ挙句に結局何も行動しなくなるような気もしたのだ。
調べて考えて迷ってマトリクスを作って悩んで選択して実行した。
当時、娘は5歳だったので相談する対象ではなかったし。
「母は母、娘は娘」と考えていたけれど、娘が今と同じ14歳でも私が自分で決めたかな。
まあ娘は口を出したに違いないな、あいつのことだ。

離婚する時、家を建てるとき、Gさんと一緒に暮らすとき、
私は娘がどう思っているかは想像しながらも、自分の考えで決めてしまった。

そんな私を見て来て、今度は娘は「ママのようにはなりたくない」と思うのかもしれない。

そして今、「母は母、娘は娘と考えていた」時期、つまり娘の自我があやふやな時期とは違い、
自分の若い頃の顔や自分の思考回路を受け継ぐ娘を前に、私は揺れるのだ。
似て非なる思考回路を前に、自分をダブらせてしまう。違うのにね。
違う部分を見つけれは、そんなはずではない、そういうふうには普通考えないでしょう、
と、ついコントロールしようとしてしまう自分を見つける。

これが親心ってやつか。親のエゴ。

自分を振り返ってみるに、
よく立ち止ったり回り道して悩んだり失敗したり後戻りしたりしてきたけれど、
そういう時ほど生きている自分を実感するのだ。濃く考えるのは好きだったりする。
だから私は後悔ってないのだ。もう一回やってみたいとは思うけど。

では、自分の回り道盛りだくさんな経験を娘もして欲しいかっていうと、微妙だな。

これも親心ってやつか。どこまでも救われないよな、親って。


■■■
本日、手違いで生協に注文をしていないことが発覚。今週はひもじいです。

家に帰っても誰もいないし仕事でもしようか、と、ずるずるになってがちだけど。
ここはコントラバスレッスンです。
先生から今年も発表会やります、と告知があった。
サックス、ピアノ、コントラバス、ドラムあたりでの発表会、
今年はコントラバスも6人くらいになるかも、全体の人数も増えるでしょう、とのこと。
おお...。

次回は選曲。
ピアソラやりたいな。
楽譜をあたろう。








4 件のコメント:

  1. 母親→娘の関係って同性であるが故、自分自身とときどき重ねながら見守るものなのかもしれませんね。
    色々あってもいつも距離感が近くて羨ましい。
    娘っていいなぁと思います♪

    我が息子は自分と別世界のイキモノなんで(笑)

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  2. あぁ。。いいたいことがありすぎて、まとまらないよ。
    娘は、私にあんまり似てないけれど、それでも自分の嫌なところをときどきちらっと鏡写ししてみせてくれるようで、どきっとします。

    いやむしろ、私の母の嫌なところに似ているかも。うーん怖すぎ。。

    「悩みのるつぼ」、すごくおもしろい。深い。私の母の場合は父についての悪意や軽蔑を垂れ流したのではなくて、近所づきあい親戚づきあいといった広い人間関係についての否定的感情をがっちり植えつけてくれました。これを連鎖させないためにはやっぱり自分自身が人生を楽しむことだと思うんだけれど。

    子どもたちには自分勝手な母とうつるかもしれず、これはこれで、どうなんかね~

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  3. jukenhahaさま。

    娘と母親の関係って、危ういです。
    息子がいたらどうんなだろうなあ。

    べったりになったりして(笑)。

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  4. アンダンテ さま。

    自分の母親、自分、自分の娘、この関係ってなんだかコワイです。
    血のつながりに対して、半複製の「半」でしかないのを感じたり。

    ま、どう考えたって、子供の今後や関係性の予想はつかないから、
    母のやりたいようにやるのがいいかな、と思ってます。
    っていうかやりたいようにやってます(笑)。

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