2014年4月3日木曜日

鱈の白子とオリーブ牛の夜

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娘が、
「今日早く帰ってこれるなら最近忙しくてゆっくりしゃべってないし、どこか行こうよ、カフェいこう。」
というので、
会社を定時でさっくりあがって駅で待ち合わせ。
民家風カフェがあるんだよ、ということで一駅電車に乗って向かったけれど、
なんと閉まっておる。
定休日じゃないはずなんだけどな。

どうすっかー、ということになって
「○○は? ××は?△△は?」とお店の名前を挙げるが、どうもいまいち。
「あのさ、早く帰る日はお酒入れずに練習したいんだよ。だから飲まない。」と母。

結局、そこから1分くらいのところに予約がとりにくいイタリアンが
あるので、ダメもとで向かう。
「カウンターなら空いてます」
(こうなるとお酒をのまないのは考えられない...。)

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素面の娘とワインのまわってきた母。
「Gさんと一緒に暮らすことは私の犠牲の上に成り立っているんだよ。
わたしゃ絶対いやだって泣いて言ったのに。聞く耳なかったよね。あなた、押し通したよね。」
と、娘がいうので
「いや、でもダブル収入になったおかげで、こうやって美味しいものを食べたり
あんたは行きたい予備校行けたり少し贅沢もできてるわけじゃないですか。」
「やー、だから表裏一体なんだよね。犠牲と享受っていうのはさ。」
責めてるわけでも、(もちろん)ありがたがっているわけでもなさそうに、
そこにあるものに単純に向き合っている風で言う。
「でも今、あなたに付き合っての夜ごはんは、私の時間を差し出す
その犠牲の上に成り立っているんだろうが。」
と言い返してみたものの、いったい犠牲ってなんだ?
「いや、誰かの犠牲になるっていう考え自体がそもそも気に食わない。」
「あ、そう。」
そもそも犠牲という言葉のとらえ方とか定義とかがお互い違うのかもしれない。
「そうだよねママは若いころから自分が好きなようにやってきたよね、聞いてる限り。
それで学歴もないのに、今経済的になんとかやれてるのはある意味すごいよね。」
「人徳じゃないか?」
「ふーーん。 私だって、いつか反対されても何か強引に押し通してやる。」
「へえ。私が反対することってなんだろうねえ。」
「うーん、そうなんだよね、なんかあんまり考えつかないんだよねえ。」
「そうだねえ。なんだろ。」

二人で結構な値段飲み食いしました。
ダメ押しは、最後のデザート3品でしょう!

2 件のコメント:

  1. いやもう、なんというか…
    幸せのかたちって、ほんといろいろですね。
    素敵な娘さんだわ(^^)

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    1. アンダンテさま

      うちの家族の3角形は不安定なんで、おのおのがそれぞれの方法で
      バランス取っているんですよ。(おそらく)
      今が居心地いいだけに、壊れてしまうのがこわい気持ちが常にあるんですな~。

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