2013年10月7日月曜日

好きな和音の温度

■■■
うちにはアップライトのピアノがあるけれど、今は誰も弾かない。
娘が小学校6年まで習っていて、中学受験の夏にやめてしまってそれきり。
今は年に一回調律師のおじさんが来るのみ。

だからたまに時間があると、私が音を出してみる。

娘が習っていた先生に、
「ギロックならきれいだし練習するにはいいかも」
と教えていただいたので曲集があるのだ。

ピアノを習ったことのない人間にとって、”和音”を難しい。
楽譜を読んで音を出すとき、
(*)音符を認識→何の音か判断→指を構える→鍵盤をたたく
を一瞬で行なわなくてはならないのだが、

3つかと4つの鍵盤を、一緒に一瞬で叩くのはかなり無理がある。
(和音の音符のカタチで読むのはできないからひとつひとつの音を認識するのだ)
それに指に均等に力が入れる、とか
指の形を和音をたたく鍵盤の間隔にあける、とかのオマケもつく。
30分も鍵盤と格闘すると肩がばりばりになる。

+++
で、なんだか。ピアノが弾きたいとはじめて思ったシベリウスの「樅の木」に戻っている。
もちろん弾けないけど、音を鳴らすだけで和音の響きが、もう好きなんである。
それに、アルペジオが多いので、 (*)の動作に対して音ひとつひとつを個別に行う時間差があるから
めっちゃめっちゃゆっくりならなんとか連続体にできるのだ。(曲にはまるでなっていないが)
この音の温度が好きなんだよなあ。
音鳴らすだけで気持ちいいっていうか。
このシベリウスの温度の布団に包まってたい感じ。

心配なのはご近所への迷惑...。
ご近所のみなさま、すみません。

0 件のコメント:

コメントを投稿