2012年7月8日日曜日

夏草や

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地面のある家が欲しくて作った家には小さい庭がある。
こんなに小さい庭なのに手入れがまるでできていない。
作る前は、がんばって草むしりをしよう、木とか花とかとりあえずあったら雑草いっぱいでもいいや、
と思っていたのに、庭を見る余裕なんてない、
というか、
庭をみてしまったら手入れしてないしなくてはという焦燥感が湧き上がるので
雑草いっぱいの庭に気がつかない、見ないふりをしてしまう。
「庭ってさ、家にだれかいないとやっぱ無理ちゃう?」とGさんが言う。
そうなのかもしれない。(実家では共働きだったけど、父は植木いじりが趣味で毎日手入れしてた。)

かといって山の家にコンクリを流し込む気にはなれないし。
(外注...という文字がアタマをよぎる)

今日、気になって、目立つやつだけ抜こうと思い立つ。
主に単子葉類、どくだみ、ヒメジョオンのおばけみたいなやつを抜く。
腐りかけた大きな葉っぱをよっこらしょっとどけたら、
いきなりの日光に驚いたのか、ダンゴ虫が何十匹、四方八方に走った。
「おおっ。」

体中、十箇所くらい蚊に刺された。
装備が甘かった....。


しばらくして娘が帰ってきて。
「ちょっと!木苺抜いたでしょ。それから私が植えたラナンキュラスも1本ないんですけど!!」
「あ。ご、ごめん~。」
植物と触れ合うのには向いてない母のようです。

+++
「岡崎京子のpink買ってきた。読む?」と、娘が言うので
「わーい。」と言って読んだ。
もうこんなの読む年になったんだなあ、早いよう時間、と思う。
岡崎京子の漫画は、「春」、みたいだなと思う。
生命の欲望と、業、と命と死を下敷きにして、パステルカラーの色が舞う。

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