2011年11月15日火曜日

入院日記2

手術日。手術は12:30の予定。

朝食後、飲食禁止。
10:00ころ 目薬(散瞳)。Gさんくる。
11:30ころ 体温、血圧測定、目薬(麻酔)。点滴開始。帽子をかぶる。
       トイレすませる。
手術室は器具使用の関係上、温度が低いとのことで病衣の下に着込む。あ、靴下が無い!
12:00ころ 手術室移動。

手術室に入る、眼がねかけてないから良く見えないけれど、穴倉の中に横穴が4つくらい開いてるような...。赤っぽい照明の部屋に移動し、別の椅子に乗り換える。バッハのG線上のアリアが流れている。
次にとなりの部屋に移動し、待つ。看護師さんと少しおしゃべりをする。血圧下げる薬(安定剤とのこと)を注射(これ、痛い。)。現在手術中で私はその次の次だそうだ。(流れ作業のようだ)

K教授が来て「麻酔をします。」いきなり眼の下にぐぐっと針を打つ。球後注射。 眼の下をぐりぐりっと押し込まれる感じでその瞬間息できません。しばらく後、看護師さんが「指を眼で追ってください。」と言う。指を眼で追っているが、右目は動いていないようで「麻酔はちゃんと効いていますよ。」
手術室の前で待つ。寒くないようにひざ掛けをたくさんかけてもらう。靴下無いので足まわり念入りに。

しばらく待って手術台へGo。こちらはノリのよいロック調の曲。歌詞のない音楽のみ。名前を聞かれ、どちらの眼の手術ですか?と言う問いに答えてから、顔の前に右目に穴が開いた青い布がかけられる。

右目の視力はあまりないけれども眼に器具が入れられる感覚は分る。視力のいい人は器具を動かしている様子が見えるのだそうだ。はじめちくちくしたけれど痛さは感じない。何かを剥ぎ取り吸い取る感覚、レーザー治療の音を聞く。執刀医の器具の動かし方に迷いの無いことも分る。当たり前のように治る、という気持ちになっていた。

局所麻酔なので、会話も聞こえるし話もできます。
K先生「この白内障の手術はどこで?」
私「○○大学病院です。」
K先生「うーん、このやり方、ありえねーな。」(←イヤミな感じではない。)
私「43年前ですから!」

ガス注入の段になって
K先生「おい、ちゃんと言ったとおりガスつくったか?」(濃度とかのことらしい。)
助手「はい。」
K先生「誰が作ったんだ?」
助手「ヤマザキ(仮名)です。」
K先生「ヤマザキ?大丈夫かおい。」
助手「大丈夫です、ちゃんと連絡もらったとおりに昨日二人で作りました。ガスやさんきて。」
(布の下ではどきどきです。が、不思議に器具を動かすリズムのよい速度から手術が問題なく進んでいることがわかる。鼻の上の布上に手や器具が乗っていて口で息をしていた。)

「痛いですか?」
「痛くありません。」

ガス注入のメモリを読む声を聞いた後、縫合。

「はい、終わりです。」の声とともに、車椅子に移動。
「下向いてください。ここからうつぶせ姿勢です。」と言われ下を向く。

手術室から出るときに「手術は成功です」と言われた。
「手術時間は何分ですか?」と聞いたら「36分です。」とのこと。
(たぶんとても短い。ネット上の手術記録を読んでいると、硝子体手術は3年前で2時間くらい、最近でも1~2時間くらいの手術時間らしい(調べた範囲)。K教授は、右手左手足を使って器具操作するのだそうだ。)

14:00ころ 手術室でる。

ベッドでうつぶせ安静1時間。Gさんはベッドのとなりにずっといた。

+++
網膜剥離では手術と同じくらいうつぶせ姿勢の維持が重要。
この、うつぶせ姿勢で約1週間苦しむことになる。

+++
病室は6人部屋で、私よりずっと高齢のおばあさまたちが5人。4人が白内障、1人が網膜剥離。
大部屋だけれど皆さん昼間もカーテンを閉めて横になっていらっしゃる。
私もこの日はひたすら寝た。(Gさんには「寝てるだけだからさ、また明日~」)

+++(2011/11/30 当時のメモより転記)

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