2010年12月2日木曜日

よそのうち、じぶんち

今でも時々じーじばーばの家に遊びに行く娘が言うには。
「パパの、こういうところよくないよね。」
と、自分の父の行動に意見。
「そうねえ。キミからよくないって言ってあげたらいいんじゃない?」
と、母が言ったら
「え。そんなの言えないよう。だってよそのうちのことじゃない?ねえ、そうでしょ?」。

何気ない答えであったけど、そうかあ、”よそのうち”かあ。
キミにとっての”自分ち”は、ここってことだよね、そうだよね、
って思って、ちょっと涙ぐみそうになった母です。

■■■
最近ちょっとしたトラブルがあって、眠れなかったりGさんと対応を話し合ったりの日が続いてましたが、一応の解決を見ました。(たぶん)

自分が見ている世の中観と他人の見ているそれってまるで違うんだな、と、怖くもあり、また今となっては興味深くも思えるのですが。
「不当な要求に対してはきちんと対峙するべき」とGさんに言われ、弱気になっていた私もはっとしました。「そうでなければこの先ずっと同じことが続くから」、と。

弁護士さんに相談したり、心理カウンセラーの方に対応を聞いたり、その他最悪の事態にも備えて準備をして相手と話し合いました。Gさんは心配だったらしく”張って”いてくれました。
彼らの理論には、矛盾とつっこみどころが満載だったけれど、私の目的は「ディベートに勝つ」ことではなく、「できるだけ速やかにもとの生活に戻る」ことだったので、自分の譲れないところ以外は全て聞き役に徹しました。
途中、異次元空間に迷い込んだように自分の価値観がぐにゃりと曲がり、ああ、元の世界に戻れるかしら、などど思いつつ彼らの価値観も、とても興味深く聞きました。

相手は、私を「最低の性悪女」と言っていましたが、話の途中から「元来まじめな人」ということになり、そして「たいへんだったでしょう。」から「今の幸せを大切に」という語りかけにて収束しました。

ええ、私はおばかですけど、たぶんまじめだし、今の幸せを大切にしたいです。
誰かに壊されないようにしたいです。


世の中は広いです。いろんな人がいます。私が会った中では初めて会うタイプの人でした。私とはジャンルが違うね、とGさんは言っていました。でも、彼らが作った世の中に対する価値観の中では、彼らはとても幸せそうでしたよ。あれだけ徹底するのもまた幸せの方法のような気さえしてきます。

今回の件で、普通に美味しくご飯が食べられて仕事をして家族がゆるゆると時間を過ごせるってとてもいいなあと、幸せの閾値がめっきり下がりました。
Gさんと固く協力してコトにあたれたことはとてもいい経験になりました。
それから体重が1週間で2kg強も減ったということは、これから続くご馳走の季節に対する準備となりました。


そんな面から、深刻になったり話し合ったり心配したり大変だったけど、今となっては得がたい出来事になったような気がします。私は無宗教ですが、神様がくれた意地悪問題のような。

忘れないようにメモしておこうと思いました。
これでコントラバスも練習再開できます。(たぶん)

4 件のコメント:

  1. ご無沙汰しておりますm(__)m

    >自分が見ている世の中感と他人の見ているそれってまるで違うんだな、と、怖くもあり…
    aniaさんに同感し、

    >「不当な要求に対してはきちんと対峙するべき」
    Gさんの言葉に納得。

    "一応の解決"の言葉になぜか私がホッとしています。
    家族って何倍もの支えになりますね。

    返信削除
  2. いろいろ大変だったようですね。
    でも、人によって感じ方や価値観も違い・・・
    っていう次元だったのかどうかもわかりませんが。
    Gさんが寄り添ってくれたのは、大きな支えになりましたね!

    返信削除
  3. jukenhaha さま

    >家族って何倍もの支えになりますね。

    ですね~。
    ちらかった汚い家でも、
    安心してお茶を飲めるのって幸せですわ~。

    返信削除
  4. RICOPHOTO さま

    >Gさんが寄り添ってくれたのは、大きな支えになりましたね!

    今となっては笑い事になりつつありますが、
    うちにとっては必要なイベントだったのかもね、と思っています。

    いつもはぺなぺなな感じのGさんですが、
    今回はとても頼もしく感じました。

    返信削除