2010年10月7日木曜日

Gi-Giへの手紙

娘は、すっとパパ方のじーじばーばと仲良しで、今でも時々泊まりに行ったりしている。
私も随分とお世話になった。特にじーじには最後まで心配してもらった。
8年ほど前に、前の家を出るときには
「女の人を楽にする本」、みたいなタイトルの本をいただいたりした。

先日、メール整理をしていて、いらないをメール削除しまくっていたら、
ああ懐かしいな、こんなメールが出てきた。
6年前のメールだ。

娘のパパがいきなり再婚することとなった時だ。
それまで娘パパは、やり直したいと言いまくっていて
(私は誤解されないようにきっちり丁重にお断りを入れていたのだが)
その舌の根も乾かぬうち、ってなタイミングで、である。
当時小2くらいだった小さい娘にとって、それを父の裏切りと感じて傷つかないか、
母は、それがとても心配だった。
そして父親の行動としてそれは無責任じゃないかと腹も立てていたのだ。

私は、精神的に今より青かったし、
娘を守らなければということしか考えられなくて、思わずじーじにメールを書いたのだ。
じーじなら、ちゃんと見守ってくれると思ったのだ。
それが残っていた。
なんか、必死 だったな。

今の、ぼけぼけと無防備な自分とはちがってきりきりとしていた。
若かったころの記念に取っておこうかなという気持ちになった。


 -------------------------
○○様 ご無沙汰しております。Aniaです。
お仕事中にメールにて失礼致します。(メールアドレスが変わっていないことを祈りつつ)
先日、△△さんから結婚のことを聞きました。
おめでとうございます。
今度こそ幸せになって欲しいと心から思っています。
本人にもそう伝えました。

それに関して、ちょっとルール違反かもしれないのですが
娘についての今の状況のご説明とご相談があります。
本来は父親であるXXさんに相談すべきだと思っておりますが、
結婚式やらお子さんの入学入園手続き、新しい家族との家庭の構築等で
気が回らない可能性も考えてご相談させていただきたいと考えました。

昨日、娘に パパが再婚するんだってという話をいたしました。
みるみる泣き顔に変わり、30分程度無言で泣いていました。
それから、話を少ししました。
娘の言ったこと、心配していることは、
  ・私のパパじゃなくなるのも寂しいけれど、もし、新しく赤ちゃんが生まれたら、
   その子におばあちゃんとおじいいちゃんがとられちゃうかもしれない。
  ・猫のまいちゃんが新しいパパの子にいじめられちゃうかもしれない。
   ということでした。 私の方からは

  ・とてもさびしいことだけれど、これまでどおりパパもママも
   じーじもばーばも 娘を変わらず大好きなこと 。 
  ・何が悪いとか誰のせいということはなくてどんなことが起こったかより、
   それをどういうふうに考えて、自分の栄養にしていけばいいか少しずつかんがえようね。  
  ・もしかしたら、これで新しいお友達が増えることだってあるよ。

というようなことと、それに付随した細かなお話をしました。
娘は一つ一つうなずいて理解しようと努力していたようです。

XXさんにはXXさんの幸せを目指す権利があると思いますし、
それについて私がどうこう言える立場ではありません。

しかし、大人のそういうことを理解するには、娘は中途半端に大人で、かつまだまだ幼くて、
心の対処する術を身につけていないと思います。
前の離婚のときより、考える力をつけ、何が起こったかを把握できる分寂しさを
より感じていると思います。
ですから、来週、娘が遊びに行く予定なのですが、
できれば今まででと変わらず接していただきたくお願いいたします。
じーじとばーばは自分のことが大好きであることが身をもって感じられれば
娘も安心すると思います。
自分がいていいんだと、ちゃんと感じられると思います。
自分勝手なお願いだとは思いますがよろしくお願いたします。

とはいえ、数時間後には泣いたこと、その話にはもう触れて欲しくないらしく元気になっていました。
今朝も元気で学校に行きました。
子供である期間は少ないですし、
そのうちに自分の時間や友達との時間を多く持つようになると思います。
精神的に自立できるようになるまでできれば見守っていただきたいと
勝手ながらお願いする次第です。

余談ですが、XXさんにはイベントドリブンで物事や気持ちを進めていくようなところがあると思います。
娘にも、パパはいきなり何かをはじめちゃうよね、と言ったら、そうだね、と笑っていました。
そういう持ち味も分かってこれからも付き合っていけばいいんじゃないの?と私が言うと、
うん、と答えていました。

私個人、母親としては、
いろんな体験を前に進むエネルギーに変える力を持つ子になって欲しいと思っています。
物事は考え様で受け取り方によっては、何色にもなります。
娘もうまく消化して栄養にしてほしいと思っています。
また娘は、気を使ったり、妙に物分りの良いところもあり、
逆にそれがストレスにならないように、
適度にわがままがいえる場所も作って行きたいと考えています。

娘が私たちの子供として生まれて一緒にいられて結婚してよかったと思っています。
じーじとばーばには一緒にはいられませんが本当に感謝しています。
最後に、大変失礼なことも書いているかと思いますがお許しいただきたく、
また今後ともよろしくお願いいたします。
なお、できればこのメールはじーじの胸のうちにしまって頂けたらと思います。
.....勝手で申し訳ありません。
花粉症の季節です。お体には気をつけてゴルフも頑張ってください。
それでは。                           Ania


-------------------------
もちろん文中は仮名とか偽名とか。

0 件のコメント:

コメントを投稿