2020年5月30日土曜日

春が消えた

東京でオリンピックがあるはずだった2020には、春もなくなってしまった。
2月から、勤める会社では海外赴任者が帰国し始め、
3月になったらじりじりと3月末と6月の海外出張もなくなり
ロンドンにいる娘に「あんた帰るの?」「いや帰らない試験あるし」と会話したのが3月中旬。
毎日、イギリスの感染者数と死亡者数を確認する日々。
留学生がどんどん帰国し、もう寮に娘含めて残り二人で、
飛行機もなくなるのでは?という3月末に娘が帰国。
イギリスでは学校もお店も閉まってしまったから。

入国時、イギリスからの帰国者にはPCR検査の義務はなかったけれど、
それでもコロナチェックはかなり甘いものだった(な感じ)。
私たちは、レンタカーで迎えに行ったけれど、公共交通機関使おうと思えば使えちゃうし、
帰国以降の14日間、一度も保健所からの連絡もなく。


3人で、14日間自宅にこもるのはなかなつらいものがありました。
日中、テレワークの私は1階リビング、同じくじーさんは自室、
娘は大学院の試験向けの作業を2階の自室と廊下を占領。
昼ごはんはリビングに集う。

入ってくる情報は同じなので、
ネットで得たニュースの答え合わせですか、みたいな会話。

時々買い出し。

太るからスクワット。

裏の山の神社まで登ってみては次の日は筋肉痛。

毎日の食事の準備。マンネリ。

体重も高止まり。
 
だいぶこの生活にも慣れてきたら、もう初夏の匂いです。

昨日はもくもく入道雲。
「せつないねえ、この空」
と、じーさんと言い合う。

夏の空には小さい頃からの思い出とかがつまっていて、
けれども、もう この空に今まで以上の濃い色の思い出を重ねることはないんだろうな、
ということも分かるのだ。確信。
それを思う切なさをかみしめる時間がたっぷりあります、今年は。

娘が留学して、もう帰ってくることはないかもしれないな、とも思っていたけれど
思いがけないStay Homeで、3人密の生活。
早く日常を取り戻したいけど、もうこうやって3人で密に生活することもないかもしれないしね。

しばらくこのままでいたいような。

去年の今頃、私もついでに行ったロンドン









2 件のコメント:

  1. スケルツオ2020年5月31日 9:17

    心配していました。
    娘さん、無事でホント良かったです。
    大学院の方、うまく行くと良いですね。
    3人でStay Home、大変なんでしょうけど微笑ましくて羨ましいです。

    私は相変わらず、Stay Homeとは無縁な日々です。
    子供たちも寄り付かず、まあ気楽に過ごしています。

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    1. このStayHomeはなんだか不思議な時間です。
      日常に戻るにはもう少しかかりそうですね。
      娘は、イギリスの大学が落ちたらNYの大学になりそうです。いずれにしても心配な地域です。試験やビザやもろもろのスケジュールが面倒です。

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